Living with Food-食べることは、人生を味わうこと- | フランス料理人 宮崎裕大 うんちく雑学blog

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このブログは料理に使われいる食材の紹介や、料理のうんちく、身近でモノづくりにはげんでいる人たちの紹介などをしていこうというブログです。   よろしくです!!

Living with Food





「良質な素材は見るからに美しく、パワーにあふれ、多くの未知なる感動を秘めている」


DEANDELUCAのデルーカ氏の言葉です。







今回は、DEANDELUCAの本を買ったので、そこからの抜粋とともに自分の意見を盛り込んだ記事です。









DEANDELUCAの世界】

色鮮やかな野菜や魚介類、チーズに生ハム、ベーカリーやスイーツなど、世界中のマーケットをそのまま持ち込んだかのような店内。





イメージですが、おそらくその扉を開けると、そこには様々な食材の美しさがあふれ、そこから紡ぎだされる料理への期待を膨らませることでしょう。





僕たち料理人の使命である「生産者の気持ちをお客様へ伝える」その一つの方法だと思います。







【風土の恵みにこだわって】


「お客様に少しでも美味しく健康になっていただける食材を作り、喜んで頂きたい。」








僕たち料理人はそういった想いのこもった食材を使わせて頂き、
お客様から「ありがとう」と言っていただける職業だとおもっております。










想いを込めた生産者の方は直接、お客様からの反応を聞く機会も少ないのに精一杯のものを、その土地の風土に合わせて作られています。






僕たちにはそういった食材を使わせて頂くに際しての義務、責任があることを常に意識し、

お客様により良いものを提供するために、
「その土地の風土の恵みにこだわって」提供していきたいと改めて、意識しました。











SYMPHONY-集い、楽しむ、味覚の交響曲】


様々な楽器が一同に会し、

旋律をドラマチックに彩る交響曲にも似て、

食卓に並ぶ料理は、

食材同士の調和や融合を味わうもの。

DEANDELUCA Living with Foodより)










この「
SYNPHONY」の一文は、僕の考える理想のレストランのイメージと、とても合致し、そのまま拝借させて頂きました。













僕の思う【料理】は、


様々な食材や技法による、「デザイン」、「味」、「温度」、「食感」などの競演。





僕の思う【サービス】は、


お客様たちの「時間」を、より心地よく過ごして頂けるための演出。

舞台に立つ、演者で黒子。





僕の思う【レストラン】は、


「料理」、「サービス」、「内装」、「カトラリー」を以て、お客様の【非日常】を演出し、

大切な人との素敵な時間を過ごして頂くための空間。


僕は料理人ですが、料理はあくまで表現の一つにすぎず、そういったレストラン像は今も変わりなく、そしてこれからも、その思いを持ち続け、「素敵な時間」を演出していきたいと思っています。



今回、そういった「原点の気持ち」に一度、立ち返るきっかけを頂け、今回のブログでの抜粋をさせて頂きました「DEANDELUCA」様には感謝をし、これからも歩んでいきます。