涔 | bibliotheca lepre

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心の赴くままに

 

 

 ひっそりと

 潜めて窺っていたのに

 大きな音がして

 思わず声が出た

 

 刺された痕が疼く

 

 違う逆だ

 

 顔だけ出して

 まあるく沈む

 

 ゆっくりと

 くらい水の底へ

 あわ粒は無限

 寄る辺なく絡まる

 

 なにか欠けて

 きらりと落ちる

 空へ逃げる

 吸い込む愛は刹那

 

 拒みつづけた

 夢の流れ

 あちらこちら

 もう食べられない