吹奏楽部は、元々男子が少ない。
パーカッションも、現えりぃの彼氏が男子一人で、男子がドラムを叩いたほうがかっこいいだろう、という結論がパーカッショングループで出て、ドラムに選ばれていた。

演奏開始。
文化祭でやる曲は、コンクールの曲と違い、J-POPなどもやる。そのため、ドラムのソロがあることも珍しくない。
えりぃは、自分のパートのない時、何気なく先輩の方を見た。
ちょうど先輩のソロで、とても鮮やかにドラムを叩いていた。
ほんの少しにじみ出ている汗が照明を反射させ、きらきら光っている。
ソロが終ると、会場内は拍手であふれた。
えりぃも、拍手を叩いている観客と一緒いやそれ以上に感動していた。
初めて見るドラムの演奏。叩いている音。
今までは、後ろからがんがんと響いているだけだったのに。
叩いている人も、こんなにカッコイイだなんて。

その後のパートも、4小節ほど吹くのを忘れていたくらい感動していた(本人談)。