インド料理店の入口やレジの横で、器に入った“種” 帰り際に口に入れてみるように勧められたことはありませんか？噛み砕いたときに広がる香りは強くて独特。好き嫌いが分かれるますよね。
その種の正体は フェンネル
南ヨーロッパ原産、セリ科の植物です。古代ローマやエジプトで栽培されていたという記録もあり、最も古い栽培植物の一つと言われています。
アニスのような甘い香りがあり混同されることが多いのですが、フェンネルシードの方が粒が大きく白いのが特徴。味も若干の苦味を感じます。
インド料理には欠かせないスパイスで、クミンやコリアンダーと一緒にカレーに使うとほんのりとした甘い香りが漂い、優しい印象のカレーになります。ヨーロッパでは肉や魚の臭み消しに使われ、シードはパンに入れて香りを楽しみます。またアクアヴィットなどのリキュールの香りづけにも使われています。また、中国漢方では「茴香ウイキョウ」と言われ消化や健胃に作用するといわれる漢方の一種です。
古代ヨーロッパでは兵士のお守りとして、中世ヨーロッパでは悪魔除けとして使われたことから、“勇気”や“強さ”を象徴する香りとされています。
フェンネル １３ｇ￥５２５ 量り売りもあります