みなさま、ごきげんよう。

 

 もう、3月も半ば。あと2週間余りで新年度。お忙しい方も多いでしょうね。

 

 

 1か月余り前の話になりますが、出雲市であったフェアトレードコーヒーのワークショップに参加してきました。今日は、そのお話を。

 

 コーヒーの産地と言うと、どこを思い浮かべられますか?

 ブラジル、イエメン、エチオピア、グアテマラ、コロンビア、インドネシアにタンザニア……

 赤道近辺の国で、大半は発展途上国です。

 一方、コーヒーの取引価格は、NYなど先進国の取引所で決まり、現地でコーヒーを生産する人々には、その価格で売るしか選択肢はありません。

 

 

 名前は伏せますが、さるファストフードチェーンのSサイズコーヒーの原価は、驚くほどお安いんだそうです。

 1杯100円のコーヒーですから、原価がそれほど高くないのは想像できるんですが……輸送費やら何やらもかかってますから、生産者に渡る金額はいくらかと考えると、空恐ろしくなります。

 

 それではダメだということで登場したのが、フェアトレードです。

 

 現地の生産者がちゃんと生活していける価格でコーヒー豆を買い取って、流通させていく。

 

 

 今回伺ったったのは、フィリピンのルソン島で活動しておられるSISAMコーヒーさんのお話でした。

 アイヌ語で「隣人」を表すシサムと言う名前を付けたこの団体は、現地の生産者に技術指導をしながら、品質に応じて相応の価格で買い取っておられます。

 チャリティみたいな感じで一律のお値段ではなく、品質に比例したお値段。それによって、努力して品質向上に努めてもらいたいのだそうです。

 

 

 その団体の方の言葉で、「私たちは、みんなが幸せになれるコーヒーを扱っている」と言う言葉が、印象的でした。

 るぺりえ茶房でも、コーヒーは必ずフェアトレードのモノを仕入れています。

 現地の生産者が苦しむような価格で買い取ったコーヒーで営業したくないですから。

 当初は紅茶と抹茶だけでカフェを始めたんですが、やっぱりコーヒーを出そうとしたときに、絶対にフェアトレードと決めました。

 

 るぺりえの理念は、みなが笑顔になれる「踊り場」をつくること。

 

 そこで飲まれるコーヒーが、生産者の犠牲の上に成り立っていていいはずはありません。

 1杯100円にはとてもできないけど、それでも、るぺりえで扱うコーヒーは、みなが笑顔になれるコーヒーであり続けたいんです。

 

 

 もちろん、巨大フランチャイズチェーンの現状なんて変えられないし、そもそも勝負にすらならない。

 それでも、「ここじゃないどこか」をみなでつくっていくことをめざして、これからもできることをやっていきたいと思っています。

 

 

 それでは、曲に行きましょうか。

 SEKAI NO OWARI「PLAY」どうぞ!

 

 

 

 「昼下がりのリビングで」今日はここまでです。お楽しみいただけましたでしょうか。

 

 この番組では、リスナーの皆様からのお便りやリクエストをお待ちしております。あてさきは、798@darazfm.comまで、メールでお願いします。

 

 よろしければ、お店の方にもお越しくださいね。

 米子市糀町にありますわだや小路さんのレンタルカフェで、基本は毎週木曜日の11:00から午後6:30までと、金曜日の11時から夜の10時まで営業予定です。3月は少し変則的な営業になりますので、恐れ入りますがHPで営業日をご確認くださると、ありがたいです。

 

 ドリアとかパンケーキとか、食べ物メニューも、やってます。こちらもチェックしてみてくださいね。

 

 今まで以上に多くの方と出会って、ご縁を繋いでいけたらと思っています。どうかよろしくお願いいたします。

 

 

 どうか、みなが笑顔になれるコーヒーを、召し上がりにいらしてください。

 

 また、「相談室るぺりえ」の水曜営業も継続します。HOK花園店のすぐそばのポポラートというレンタルスペースでお待ちしております。営業時間は、11時から午後5時までです。お隣にチェリーハウスというカフェがありますので、そちらで飲食もできます。こちらも、どうぞよろしく。

 

 

 イベント等の詳細については、HPやブログの方でお知らせいたします。ひらがな「るぺりえ」で検索してみてくださいね。

 

 

 それでは、また次の放送でお耳にかかりましょう。

 この番組は、カラー&ブックcafeるぺりえ茶房店主・北垣秀俊がお届けいたしました。ごきげんよう。