男性のスキンケア意識が向上している。

 

紫外線対策にもそれは及んでいる。

 

日焼け止め関連の市場が急激に成長しており、2024年の調査では男性10代~20代の日焼け止め商品の購入金額は10年前の4倍になったそうだ。

 

男性30代~40代でも3倍、男性50代~60代でも1.5倍と増加傾向にあるそうだ。

 

先日も拙稿でご紹介したが、高齢になってシミは目立つ。

 

若い頃から対策を取るのは賢明だね。

 

 

しかし、だ・・・。

 

男性が日傘をさすのはカッコ悪い、と感じる。

 

先日もあるところで日本女子体育大学の女子学生を多数見かけた。

 

真っ黒に日焼けし健康そのもの、・・・・。

 

明るく闊達で「若さとは暴力である」というオスカー・ワイルドの箴言を思い出す。

 

 

 

その一方で、街を日傘をさして歩く20代や30代の男性を見ると「ひ弱さ」を感じる。

 

折りたたみ傘なのだろうが、彼らはそれを必死で携えながらのろのろと歩いている。

 

そんなに日差しが怖いか?

 

そんなに日焼けが恐ろしいか?

 

小麦色の肌に白い歯が輝く女子学生を見た後では、こう感じてしまうのだ。

 

昔、英国が隆盛を誇っていた頃ロンドンの紳士は多少の雨では傘など差さなかったそうだ。

 

「雨にも負けず風にも負けず」ではないが、多少の天候の変化などで慌てふためく俺様ではないといった気概が感じられる。

 

昭和の男たちもそうだ。

 

悠然と構え、動じることを恥とした。

 

今の令和男子にはこういう「心意気」は感じられない。

 

 

 

おまえら、日焼け止め塗ってるんだろ?

 

なら日傘なんてさすなよ。

 

日傘をさして絵になるのは女だけだろ?

 

モネの絵にそれを見出すことがあっても、北斎や若冲の絵にそれは無いだろ?

 

クロード・モネ「日傘をさす女性」

La Promenade, la femme à l'ombrelle

National Gallery Washinton 

 

 

夏の日差しに怯え、秋の夜長に孤独感に涙を流す、・・・

 

そんな弱い男だからバカにされるんだよ。

 

まあ、いざ存亡の危機に瀕した際には「日本男児のDNA」のスイッチが入り身の危険も顧みず最前線に立つであろうと予想はされる。

 

あの震災の時に福島第一原発で最後まで頑張った「フクシマ50」と呼ばれた男たちのようにね。

 

だが、やはり普段から強いところは見せて欲しい。

 

太陽でも雨でも批判でも圧力でも、そんなこと俺は気にしない・・・

 

そんな気概を形で見せましょうや。

 

カッコから入る「強さ」というのもあるんじゃないのかね?