「相談所っていい男がいないんです」
吐き捨てるように目の前の女が言う。
30代半ば、。。あるノンバンクで主任を務める独身女性だ。
相談所で1年婚活をしてそれなりの数の男に会ったが、率直な感想はこれだそうだ。
そうですか、。。。
ご苦労さんでした。。
「いい男がいない」
これは婚活女性からよく聞かれること。
その前におたくはいい女なのか?ということはいったん置いておこう。
実際、相談所に「いい男」なんかいない。
20代ならまだしも、35歳をすぎて婚歴の無い独身ならパッとしないおっさんだらけだ。
この年齢で独身でいい男は相談所なんかこない。
週1で合コンして20代の女を漁り、6か月タームで値洗いして入れ替える。・・・
俺の同期で外資でぶいぶい言わせていた男(独身)はだいたいこれ。
若い女はこういう男が放つ「オス」の香りを嗅ぎつけて集まってくるのだ。
そりゃあ女なんか不自由しない。
相談所で出会う男の多くは「闘志が欠けている男」
実際、俺が見ていてもパッとしない。
会社に守ってもらっていることを自慢したりととにかく小心者。
打って出ることをビビって嫌がる。
恐らく彼らにとっては「安定した会社に勤務する自分」しかセールスポイントが無いのだろう。
新卒で入社した会社は財閥系の大企業だったがそこで採用をやらされた。
普段は業務をこなしつつ春から夏にかけて学生と面接する。
だが偏差値の高い人間を人事は取りたがる。
学歴フィルターってやつ。
実際、一流大学からしか総合職は採用しない
最も下のレベルがMARCHの上の層。
当時はなぜかと思っていたが、今考えると「闘争心」が違うのだ。
やはり偏差値が低くなるほど「守られたがる男」が増える。
高学歴の男ほど大学時代にこんな勉強をして御社で今手掛けているこの分野で自分の学んだことを活かしたい、と訴えてくる。
スポーツをやっていた人も多く、入社しても活躍が期待できる。
一方、偏差値が低くなるほど「有給はどれだけ取れるのでしょうか?」「残業は多いのでしょうか?」といった「福利厚生」のことを聞いてくる。
そもそも勝負にならない。
「中の下」ほど福利厚生にこだわりそれを目当てに入社し、あとはさして働かない。
学歴の低い奴で闘争心旺盛なオスは自ら起業するか士業の道を選んだり、ブラック企業と悪評が高いベンチャー企業で死ぬほど働いて活路を見出そうとする。
中途半端な学歴、キャリアの男ほど会社に寄生してのらりくらりと生きて行こうとする。
そしてそういう男が大量に展示されているのが結婚相談所だ。
女性が「男を感じさせる人がいない」というのも無理からぬ話なのだ。
実は男性の真価を決定づけるのは「闘争心の有無」だと思っている。
相談所には闘争心に欠けた男が目立つ。
「婚活つらい」
「料理つくれますかあ?」
「国が支援しないから結婚する人が増えない」
「会社がもっと給料を上げないと少子化は解消しない」
彼らは国や会社に守られていないと不安になってしまう「弱い男」。
自身の健康や肉体づくりには関心が薄く、女に丸投げしようとする。
その一方、迎合することで女性から選ばれようとする。
自分のサバイバルスキルや戦闘能力、知力を高めてバージョンアップする、という意志が感じられない。
女の顔色を気にして一喜一憂しては彼女たちの都合の良い男に自分がなっているかを確認している。
はっきり言って同じ男として見ていて侮蔑の対象でしかない。
もっとカネが欲しいなら高給の会社に転職しろ。
女が欲しいならもっといい男になれ。
こう言ったところで彼らは自分を変えようとはしないのだ。
もっともそれが無理だから婚活しているわけなんで。
昔六本木のバーで出会った大企業勤務の外人の言葉を思い出した。
「この国はバブル世代の男が戦う姿勢を見せないと、それより後の世代の男が育たない」
勝った経験を持っている男たちが勝利を信じて我武者羅に前に進む姿勢を見せないと、ちんまりした安定志向で弱い日本人男性が増殖してしまう、というのだ。
否定したかったが婚活しているアラフォー世代の男を考えたら頷くことしかできなかった。
相談所には年収の高い男もいる、高学歴の男もいる、。。。
だが女の雌芯をとろけさせるような「漢」はいない。
そういうのは職場で争奪戦が繰り広げられた結果、誰かが落札している。
もっと早く学生時代に決着が付いて売約済みであることも多い。
婚活女性のみなさん、ここはひとつあきらめようや。
まあ、年収がちょっと高くてそこそこの大学を出た男を「ハイスペック男性」と持て囃してくれるならそれでもいいけどね。