男性向けです。女性は御帰りください。

 

やや性的描写があるが、まあ受け流して。。。

 

 

 

 

 

まずいな。。。

 

まずい。。。。

 

深夜、男を乗せたタクシーはある地方都市の近郊を西に向かって走っていた。

 

仕事の打ち上げの飲み会が終わり、2次会3次会と酒席を重ね、気づけば深夜。

 

人口数十万の地方都市のこの町では終電もバスもとっくに終了。

 

帰宅手段はタクシーしかない。

 

同じ課の女性社員を自宅まで送った後帰宅する。。

 

男の描いたそんな青写真はある出来事で一変する。

 

 

 

 

一緒に帰途に就いたのは30代前半の女性社員。

 

結婚3年目。地味だが仕事は固く頼れる存在。

 

色白で素朴でどちらかと言えば無口で小柄な人妻だった。

 

それまで業務のことでしか会話を交わさなかったが2次会で隣になり、身の上話から始まったよりdeepな内容の意思疎通が生まれる。

 

とはいっても男はあくまで聞き役。

 

この町から出たことのない女と東京から来た男。。。

 

接点など仕事以外にはない。。

 

会社の同僚という関係性以外になんら共通項も見出せない淡白な間柄だ。

 

 

 

だが彼女は豹変した。

 

タクシーに乗るや「酔っぱらいました〜」と呂律の回らない口調でつぶやくとシートに身を沈め大人しくなった。

 

やれやれと一息つく男。

 

だがやがてこの若い小柄な人妻は男の身体に身を寄せ、激しく身体を求めて来た。

 

最初は苦笑していた男も、あまりの大胆さに狼狽することになる。

 

身体を密着させたかと思うと、熱い吐息とともにキスを遠慮なく浴びせてくる。

 

男の耳に舌を這わせると同時に、男のスーツの下の肉体をまさぐることも怠らない。

 

彼女の細い手はやがて男の核心部を捉え、人妻はいつもとは全く異なる甘い口調で男に囁いた。

 

「しよう。。。」

「ねえ。。。。。しよう。。。」

「ずっと好きだったの。。。」

 

夏の終わりの蒸し暑さと相まって暗い車内の熱気は高まるばかりだった。

 

 

 

 

男には妻がいる。

 

だが東京に残してきており単身でマンションに住んでいた。

 

独身の生活形態とほぼ変わらない。

 

邪な考えが一瞬男の頭をよぎるが、幸いなことに理性はまだ正常に作動していた。

 

「運転手さん、次のコンビニで一人降ります」

 

こう運転手に伝えると真っ暗な田んぼが広がる国道沿いのセブンイレブンの駐車場にタクシーは滑り込んだ。

 

「今日はここで」

「気を付けて帰ってね」

 

と女に伝える一方、運転手に1万円札を握らせ「あとはよろしくお願いします」とだけ伝えた。

 

乗車時に彼女の居住地の町名は伝えてある。

 

無事送り届けてくれるだろう。。。。

 

去っていくタクシーのテールランプが消えるのを眺めながら煙草に火を付け一服し深呼吸をする。

 

「危ないところだった。。。。」

 

夏の終わりを告げる秋の虫の鳴き声が彼の心にうつろに響いた。

 

不倫の業火に飲み込まれ焼かれる前に、間一髪逃げおおせた、と言ったところか。。。

 

 

 

 

上述の話は知人の男性が若い時に経験したもの。

 

今、既婚者の女性トラブルの醜聞が世間をにぎわしている。

 

彼らが失ったものは大きい。

 

一般的に、既婚者の男性が妻子の存在を隠して独身女性に近づき情事に発展すると世間では考えられていることが多い。

 

だが実際は逆のケースも多い。

 

火がついて激しく燃え上がるのは男だけではない。

 

上記のように、女が「炎上」することだってよくあるからね。

 

 

 

 

今の時代、同意の有無が取沙汰される。

 

不同意性交罪の射程範囲に足を踏み入れるとまずい。

 

同意が男女の間で存在したとしよう。。。

 

だがそんなの、後から何とでも言い換えることができる。

 

何せ、結婚する際「あなたはこの男性と永遠の愛を誓いますか?」と牧師に聞かれて「誓います」と言っておきながら数年後に離婚訴訟の現場で「そもそも最初からこの人のことは好きではなかった。。」と言い放つ女性がいるほどだからね。

 

「同意したことなんてありませんけど?」

 

こう開き直られたら厄介だ。

 

男性の方。。。

 

●酒を飲んだら距離をとれ

 

●飲んでも二次会まで

 

●タクシーで一緒に帰るような状況になることは避ける

 

トラブルに巻き込まれないためにはこの辺は留意するべき。

 

 

コロナは社会における適切な距離感の在り方を再考させてくれた。

 

みなさんも気を付けないと身を滅ぼすぜ。

 

 

 

追記;

 

時々出会うのだが。自分の夫は浮気などする甲斐性は豪も持ち合わせないから心配ないとたかをくくっている女性がいる。

 

「あんなの好きになる女、居るわけないでしょ。。」とまで言い切る女すら居る。

 

彼女たちの多くは自称バリキャリで日常業務に忙殺され、見慣れた生物である「夫」はこういう人だと決めつけている。

 

しかし、だ。。。

 

それでいいのかな?

 

 

 

 

世間には既婚男性が好きだという女性が少なくない。

 

理由?

 

知りませんよ。

 

だが彼女たちは左手の薬指に結婚指輪をはめた男がことのほかお好きなようだ。

 

多くの男が誘惑に抗しきれずそのような女性狩猟者に狩られ、禁断の関係に落ちていくのを見てきた。

 

俺たちが「男は○○な生き物」と簡単に決めつける女を見て内心バカにしているのはこういうのも背景にある。

 

人は変わっていく。

 

男は○○だと決めつける女性はそれを察知できない。

 

こういう人だという思い込みが強すぎて再評価や多面評価を怠る。

 

結果、気が付けば自分の夫の心中にほかの女の侵入を許し、すでに領地を拡大され既成事実を積み重ねられている。

 

別れとはそうやって訪れる。

 

子供が居ようがローンで購入したマイホームがあろうが関係ない。

 

 

 

 

おっと、。。。

 

俺たち男も気を付けような。

 

相談所で1回結婚しただけで結婚マイスターみたいに振る舞っている男がいるが、その結婚、いつまで続くか分からんぜ。