
以前、とても魅力的な人に出会ったことがあります。
その人はいわゆる華のある人という感じではない、ぱっとしない人でしたが、なぜかモテる人で、
接すれば接するほど、この人は何を考えているのだろう、
人には見せない面が無数にあるんじゃないかな?
と思わせる、神秘的な魅力をかもしだしているのです。
でも、一般的に言われる「不思議ちゃん」や「不思議くん」のタイプではなく。
どちらかというと、むしろ多数いる標準的なタイプです。
その人と関わる内に、魅力の元がわかりました。
その人は凄く沢山本を読む人で、同時期に大体3~4冊読むのが習慣だと言っていました。
その時の私には未知の世界でした。
でも、だからか、その人は表面は普通なのに何だか自分の世界を持っている感じがするのです。
高級な時計を身につけたり、高学歴だったり、イケメンだったり、そうゆうところから来る自信とは違う、
読書家特有の「自分の世界を持っている」という見えない自信は人を堂々と魅力的に見せる物なんだなと知らされました。
1人でいる事が苦手な人っていますが、それは裏返すと「他人に依存する人」とも見える事があります。
本に向かう時間というのは自分自身に向き合う時間だから、むしろ人といるよりも1人でいる方が嬉しい。
そうやって1人でいる時間を充実して使えるというのも大事なのではないかと。
話しは戻りますが、
そうやって、パッと見受ける普通っぽさの奥に沢山の世界が感じられるから、
本を多く読む人には異様に神秘的なオーラがかかるんだなと思ったのです。
私はそれまで、ノンフィクションの実用書や歴史なんかは面白いけど、
フィクションの本は所詮架空の事だから、娯楽や現実逃避にしかならないのではないかと思っていたので、
小説の類いはあまり読んだことがなかったのですが、その時をきっかけに興味を持ち始めました。
すると活字がもたらす愉しみはそんな薄っぺらなことじゃなくて、
一表現に隠された世界の広さや、同じモノを表す言い回しの違いで読み手がうける感情の違い。
表現の仕方は無限にあって正解がなく、活字だけで人の心を動かす、涙を流させたりするパワーがある。
それに本を読んだ自分が得る知識の量、感性の奥行きがみるみる広がっていくのです。
活字中毒の人がハマる訳が、その時初めて理解できました。
紙に印刷されたただのインクが人の心を動かすって凄いことです!
その時から、私も知識と想像力と表現力の豊かな人間になろうと読書が習慣になりました。
「知識は宝」って茂木健一郎さんも仰ってますね。