この日記は旦那のセバさんの亡き母によって書かれた

 

セバさんが幼稚園の時の園に提出していた日記です。

 

 

1970年5月30日(土)  はれ、くもり

 

(C)

ハーモニカ、縄とびを練習がてら

 

河原の土手やお宮、お寺と山の道を

 

散歩しました。

 

空気が澄み緑は目にしみる様に美しく

 

子供達は河でお魚を取っていました。

 

よく子供と散歩したりしますが

 

四季を通じて歩く時に歌う

 

簡単な歌がないので

 

歩きながら、どんな歌でもよいから

 

子供と私のために共通の歌える歌と思い

 

歩きながら十分位の間に作りました。

 

 

 

 

     ”歩きましょう”

 

歩きましょう 歩きましょう

緑の草花 春の野辺

 

歩きましょう 歩きましょう

明るい太陽 夏の河

 

歩きましょう 歩きましょう

きれいな紅葉に 秋の山

 

歩きましょう 歩きましょう

粉雪さらさら 冬の道

 

歩きましょう 歩きましょう

歩きましょう

 

 

 

子供と一緒に歌いながら歩きました。

 

即席に作った歌などで、

 

自分で作りながら歌詞や音程を間違えて

 

子供に笑われたりしましたが。

 

いつもの散歩のコースである

 

慈雲寺で池の鯉を眺めていたら

 

お寺の少年(多分小学校3,4年生であろうか)

 

が人なつっこい子で、

 

自分で諏訪湖のそばの川から取ってきた

 

食用ガエルのおたまじゃくしと、

 

普通のカエルのおたまじゃくしを

 

みせてくれました。

 

その食用ガエルの大きいこと。

 

はじめ私は鯉か何かと間違える程でした。

 

子供もびっくりして手にいじらせてもらい

 

「かわいい。かわいい。

 

とてもかわいい顔をしていた。」

 

と夢中でした。

 

鯉にエサをやらしてもらったり

 

帰りにお寺の軒下で

 

そら色をした小さな小鳥の抜け殻

 

(卵のから)を拾ったり、

 

子供にとっては小旅行よりも

 

有意義で楽しい日であった。

 

(二時間位の時間ではあったけれど)