ポルコと奥さんは今ごろ二人で話し合いしてる。

奥さんが二度目に実家へ帰った後、メールや電話をしても反応がなかったり、実家へ出向こうとしても断られたり、かと思えば「本気なら何度でも会いに来るはずだ」と叱られたり、ポルコは振り回されっぱなしだった。

現状を改善するために落ち着いて話がしたいポルコと、すべてが改善するまで話がしたくない奥さんとは、ずっと平行線のまま。

ようやく会って話ができたと思ったら、すれ違うばかりの会話に腹を立てた奥さんが、「離婚よ!」と言って電話をブチリと切ってしまった。

さすがにポルコもこれには堪えたらしくて、途方に暮れてた。

電話もメールも会うのもダメになったので、残った手段として手紙を出すことにしたというポルコ。

「便箋を買ってきた」と夜遅くに喫茶店へ呼び出された。

別れ話じゃなくて感謝の手紙にするつもりと言うものの、なかなかペンが進まない。

喫茶店の閉店時間まで一時間を切っていて、仕方なく私も協力することに。

ポルコが奥さんと仲直りするための手紙を一緒になって考えるなんて、私なにやってるんだろうなぁ。

でも、ポルコとチビちゃん達の縁がこの手紙にかかってるような気がして、手伝わずにはいられなかった。

結局、手紙のおかげかどうかは分からないけど、奥さんの態度が変わったようだった。

仲良かった頃に戻りたいという手紙が来たり、チビちゃん達の写メを送ってきたり、淋しいと漏らしたり。

ポルコは奥さんが勝手に出ていったのに主導権が向こうにあることに腹を立ててたけど、今度は自分のところに決定権が回ってきて、ここ数日のポルコは戸惑っったり悩んだり。

私に相談されても困っちゃうんだけどね。。。

いまちょうど電車に乗りながらこれを書いてるんだけど、集中豪雨でこの先の線路が通行止めになっていて、しばらく運転見合せのアナウンスが流れた。

まるで、いまの私の状況を表してるみたい。
Heavy rain ahead and I can't get there.

金曜日の夜。

ポルコがお泊りに来ることになった。

うちのアパートに来る前に
自分のお父さんに会ってたらしくて
ちょっと遅めの到着。

食欲減退気味は続いているようで
リクエストされたのはお蕎麦だったけど、
ちょこっとつまめるものを何品か用意しておいた。

キムチのおかげか、
キモチのおかげか、
ポルコのお箸が結構進んだ。

「食欲減退、治ったかも」だって。

むふふ~、
単純で可愛い。

土曜日の朝。

ポルコは奥さんの実家に突撃するつもりにしてたけど
それまで音信不通だった奥さんから
今日は出掛けるから家にいない
っていう返信メールが届いたみたい。

「じゃ、どっか行くか」
というポルコの言葉で
急きょデートが決定。

ちゃんとしたデートって
よくよく数えてみたら
・・・二年ぶり!?

ごめんね、棚からボタ餅。

日差しが痛いくらいの中、
たくさん歩いて汗だくになったけど
すごーく楽しくて幸せだった。

私は実家に帰る約束をしてたから、
3時くらいにお別れ。

一人ぼっちのポルコを残して
自分だけ家族のもとへ行くのが苦しかった。

土曜日の夜も、日曜日も、祝日の月曜日も、
ポルコが暇を持て余してる姿が目に浮かんで
側にいてあげられたら良かったなって思った。

そして、ふと気付く。

これって
今までの私たちの逆転。

ポルコも同じ気持ちになってくれてたのかな。

私も同じように寂しかったりしたけど、
一人で過ごすことがだいぶ上手になったな。

日曜日の午後。

散歩用の帽子を買いに出掛けたポルコから
「これから喫茶店で夕飯までのんびり過ごします」
ってメールが来た。

さ、寂しい。。。

最近は夕ご飯を実家で食べてるみたいだから
その時間帯は私もホッとできるけど。

そして連休最終日。

私が早めに家を出て
ポルコと会う約束をした。

待ち合わせの喫茶店に
二人とも実家から集合。

コーヒーを飲みながら、
ポルコが小さなノートを取り出す。

表紙の裏に
別の喫茶店の紙ナプキンが挟んであった。

リストみたいなものが書かれてる。

そういえば
日曜日に喫茶店にいる時に
「離婚の条件でも考えてみますか」
ってメールが届いたっけ。

ポルコは
「これでも受け入れてもらえないだろうなぁ」
って、少し困ったような顔で笑った。

それから、紙ナプキンの裏面を見た。

「裏にも書いてあるの?」
って聞いたら、私にも見せてくれた。

そこには、私へのリストが書かれてた。

私との将来のこと。
私に求めること。
私に求めないこと。

最後のほうに
「ポルコ家はジーナを歓迎します。
気を使わず、自然体でいてほしい。
君ならできる」
って書いてあった。

頭の整理のために書いてたリストが
いつの間にか私へのメッセージになってる(笑)

少し可笑しかったのと照れちゃったのとで
クスクス笑っちゃったけど、本当はすごく嬉しかった。

ノートを見ると紙ナプキンがもう一枚あって、
ポルコはそれも裏返して見せてくれた。

思いがけず、私へのリストの続きだった。

「ジーナのほうが多いね」
と、ポルコ。

その言葉に
ぽわーんと幸せに包まれた。

私、愛されてるんだなぁ。
私もポルコを愛してるんだなぁ。

あんなにポルコとの結婚を否定していた私は
いつの間にどこへ消えちゃったんだろう。

こんなにも自然に想像できて、
こんなにも素直に望んでる。

今すぐじゃなくていい。
何年か先でいいと思ってる。

紙ナプキンに書かれた未来予想図が
私に自信をくれたみたい。
The roadmap on papernapkins gives me confidence.

できればそれをもらって、
額縁に入れて飾っておきたいくらい。

最近またちょこちょこ会うようになったタカダくんと
昨日はご飯とゴルフの打ちっぱなしに行ってきた。


アパートに向かう帰り道、
携帯を見たらポルコからメールが入ってた。


「今日もくたびれたなぁ。
食欲減退気味なので、回転寿司でのんびり食べます。
帰ったら掃除と洗濯をする予定」


お料理が上手なポルコは
きっと掃除も洗濯もできるんだろうな。


「掃除と洗濯をしてるポルコの姿を思い浮かべながら
ニマニマすることにします」
って返信した。


今回は先に約束してたタカダくんを

ポルコより優先させちゃったけど、

思ったより早く帰ってこれらから

「これから行ってもいい?」

って言い出すかな~ってニマニマする私。


でもしばらくメールは返ってこなかった。


そして寝る準備をしてる頃に
ポルコからメールが届いた。


「家に帰ったら離婚前提にしばらく別居の置き手紙があったよ。
チビとの関係を断ち切らないためにも円満に別れたいんだけどさ。
以後、連絡は封書でって書いてある。
洗濯しながら、どうすべきか考え中」


また家を出て行っちゃったのは聞いてたけど、
手紙を置きに一度戻ってきてたみたい。


さすがにこういう置き手紙を見て
「ノーダメージ」ってことはないだろうな。。。
There is no chance of no damage this time.


封書でっていうところに
事務的な冷たさと
強い意思を感じる。


きっと今度は本気なんだ。


でも、それがどのくらいかかるのか、
ポルコにとって良かったと言える結果になるのか、
今は分からない。


もしポルコがチビちゃん達と一生会えなくなったら、
私じゃポルコを幸せ満タンにしてあげることが一生できない。


「少し時間をおいたほうが落ち着かせるためにはいいんだろうけど、
部屋のものが少しづつなくなってるみたいだし、
どんどん勝手に進められてるから訳がわからないよ」
っていうメールから、ポルコの不安が伝わってくる。


きっと思った以上にダメージ受けてる。
何もしてあげられないのが辛い。


その夜最後のメールには
「本来、ジーナに相談する話じゃないけど、
一人じゃ考えきれない状態と言うことで許してね」
って書いてあった。


何もしてあげられないけど、
側にいて、話を聞いてあげるだけで
ポルコの支えになれるかな・・・?


ポルコが一人の時は

私が朝7時にモーニングコール。


もともと寝付きの悪い私は案の定だけど、
昨夜はポルコもあんまり寝れなかったみたい。


無事遅刻せずに職場に着いたらしいポルコから、

「今日も電話したけど繋がらず。

なんかくたびれたよ。

明日、11時に先方に乗り込もうと思ってます。

会えるかどうかわからないけど、

ダラダラやってても埒が開かないからね」

っていうメールが届いた。


「ちゃんと話し合いができるように祈ってるね」
って返信したら、
「チビとの関係を考えると本当に祈りに近い心境だよ」
って返ってきた。


返信する言葉が思い付かなかったよ。

先週末、ドライブに行ってきた。


ブログで知り合った人との初対面。


友達に話した時は、
「私だったら最初からドライブはしない。
もし変な人だったら逃げられないじゃん」
と言われた。


それを聞いて
「あ、確かに」
と思った。


実際に会って
「彼女の言うとおりだった」
と思った。


待ち合わせ場所にいた相手は
思っていたよりもずっと年上で
車のドアを開けたら嫌なニオイがした。


こういうの、生理的に合わないっていうんだね。。。


車のニオイに耐え、
不必要なボディータッチの数々に耐え、
真っ直ぐに見返せない鬼気迫る視線に耐え、
ようやくアパートに着いた時はぐったりだった。


身の危険を感じるくらい怖かった。


次に会って話すまで心が持たないと思って、
その夜にお断りメールを打った。


「私は同い年ぐらいの人にしか心が開けず、
年の離れた人は恋愛対象として見れません。」
と、すべてを年齢のせいにして。


相手からは、
「一歩踏み出してごらん」っていう励ましだったり、
何でも話せる友達として会う提案だったり、
お試し期間をくださいっていう食い下がりだったり、
これまでの自分の人生の吐露だったり、
日記のような徒然だったり、
いろんなメールが届いてる。


決別のメールを送ろうか迷ってるけど
今のところ何も返信してない。


メールがおさまらないようなら
着信拒否にするしかないと思ってる。


また1人傷つけてしまったことに自己嫌悪。


でも
「オンナ」を連呼するような人に
あんまり同情はしたくないけど。


私に必要な教訓だったんだと
無理やり思い込むようにしてる。


獅子座の冒険好きな血のせいか、
運命論者的な思考のせいか、
私は恋愛でギャンブルに出やすい傾向にある。


それを今回ようやく自覚した。
そして反省も。


出会いのチャンスがあったら
「もしかしてこれこそが運命かも!」
って、とりあえず掴んじゃう。


でも、それって宝くじを買ってるようなものだよね。


もっと自分と合う人が集まりそうな場所で探すとか
実際に会う前にもう少し事前リサーチをするとか
自分も相手も傷つけないような配慮をしなきゃ。


そんなことがあった日の翌日、
同僚からランチに誘われていたのを忘れて
はりきってお弁当を作っていった私。


捨てるのがもったいなすぎて、
「よかったら食べてくれない?」
と、ポルコにメールしてみた。


そしたらポルコからは、
「スマン、今日バタバタ」
と、忙しさが伝わってくる絵文字なしの返信。


こんな時はポルコにぎゅってしてもらって

怖かった記憶を早く頭から追い出したいけど、
しばらく会うのも難しいかもなぁと思った。


だけどその数時間後、
廊下でばったりポルコに遭遇。


メールだけでなく実物からも、
その日の忙しさを表すような
汗のニオイがぷーんとしてきた。


男臭い汗のニオイでも
ポルコのなら平気だから不思議。


バタバタしてたのはお昼過ぎまでで
ようやく落ち着いたところみたいだった。


「ちょっと一緒にいい?」
と言われて、廊下を一緒に歩いた。


数日ぶりに会ったから恋しく思ってくれたのかな?
それともバタバタぶりを愚痴りたかったのかな?
って考えてたら、思わぬ言葉が飛び出てきた。


「またケンカになっちゃった」


前回みたいに転職の話を持ち出したりとか
何かがあった訳じゃないらしいんだけど、
週末に口論になって、それが決裂して
また実家に帰っちゃったみたい。


ポルコは
「今回はまったくノーダメージ」
って苦笑いしてる。


「たぶんもうダメだなー」というポルコの言葉に
やっぱりまた期待しちゃってるんだろうなぁ、私。


でも、とりあえずドライブの件での反省をふまえて
しばらく大人しくしてることに決めたんだ。


ジタバタしない。
焦らない。
期待しない。


もうギャンブルは卒業。
No more gambles in my life!

うれしかったこと。

仕事で暑ーい1日を過ごした私に、
「今度アイスクリームでもご馳走するね」
ってメールをくれたポルコが
次に会う時にアイスクリームを買ってきてくれた。

言ったことをちゃんと実行してくれたことに感動。

私に何かいいことがあると、
「お祝いしなきゃね!」ってメールをくれるけど
一回も実行してくれたことなかったからなぁ。

私の感動のハードル、低く~(笑)

2つ目は
初めて行ったホテルでのことを話題に出たこと。

お風呂に浮かべる用にもらったバラの話。

そんな些細なことまで覚えてたんだ~
と、また感動。

そして3つ目。

今日、
「これからモーニングでもどう?」
ってお誘いメールが届いて、
ポルコにもらったバッグをもっていった。

そしたら、
「そのバッグ可愛いけど、
もしかして僕があげたやつ?」
だって。

自分があげたかどうかは覚えてないのに、
今でも可愛いと思ったのがうれしかった。

自分の好みのものを探して選んでくれたんだなぁって。

困ったな。
4年目に突入した今も大好きで。
Darling P.P.P.