犬と猫と三姉妹 -166ページ目

嫁の務め、親戚づきあい

独立記念日あたりになると そこら中で花火が上がり 家庭でも 友達、親族とバーベキューをしたり 祝いのイベントが催される。

 

ここ数年は、夫親戚宅で ワイワイするのが恒例。

 

しかし今年は 事情が違った。

義父の体調がちょっとすぐれないので 夫は急遽 実家へ。

 

あぁ 今年は 行かないのね、と 親戚皆いい人ではあるが 英語オンリー脳はしんどいので ちょっとラッキーくらいに心でほくそ笑んでいた私。

 

しかし 怠け者母とは裏腹に 子どもたちは はとこに会いたい。他州の家族も集まるので 年に一度だ。

 

頻繁に会えるならまだしも 母の堕落した精神に 子どもたちを巻き込むわけにはいかない、たまには親らしいこともしなければ、、!!

 

私は 高速道路運転に恐怖を感じるので 事前に 時間がかかろうとも 安全なローカル線を検索する。

 

親戚はお金持ちエリアにお住まいで、セキュリティーが抜群、そのエリア入り口で 名前を名乗り どこへ行くのか言わなければならない。

 

長女に

「ちょっと、おかんの後ろおって、おかんの発音が通じなかったら 助けて」

と 直前でお願いするヨレヨレな母。

 

初めの5分くらいは うちの三姉妹も恥ずかしそうにしていたが 子どもは魔法使い、一年ぶりのブランクも感じさせず はとこたちと戯れ出した。

 

子どもが消え、母アローン、夫は居ない、たまには 頑張らないといけない。大人オンリー会話にいざ出陣。

 

皆さん お優しいので 私に合わせた 軽い 楽しい話題、 わからないことは ググって教えてくださる菩薩のような人々。

ありがとう、文明の利器、

そして こんな素晴らしい人たちに対し ちょっと億劫になっていた自分、頰を殴りたい。

 

楽しい時間は あっという間。

迫力ある花火も終わり 家路へ。

三姉妹も 車内で爆睡。

 

湯船に浸かると やっぱり気疲れか、 ドッと睡魔と倦怠感が襲ってきた。

 

よしよし、自分 一人でよく行けた!頑張った!!と 褒める作業必須。

眠いのに 大好きなジャルジャルのyoutubeを観てしまう自分。

 

夫が帰ってきたら

一人でお務め果たしてきたアピールをし、お小遣いをせしめたい。

そんな姑息な自分も愛するのだ。

 

おやつ頂戴 アピール。

 

 

赤ちゃんはどこからくるの?

前回のように ひたむきに頑張る健気な一面も残しながら、

それでも ティーン、思春期に片足を突っ込んでいる長女、

 

「ああ言えば上祐」ではないが トークバックが日に日にます。

当たり前だが 色々なことに興味を持ち 理解してくる。

 

中学生や高校生とも話すことが増えたので 自然と 「異性」のトピック急上昇。

 

「おかん、あの子とあの子 デートしてるみたい、キスするんかな」

など 楽しい話題盛りだくさん。

 

こちらでも 高学年になると 第二次性徴、

「性」の授業が ある。

 

まだ家では 禁止していた 「タイタニック」をお友達宅で 観てきたようで 

「裸やったわ、、」

と多少戸惑いながら 感想を述べていた。

 

ある日の夕方

「おかん、赤ちゃんって 男の人と女の人が コネクトしてできるん?」

と聞いてきた。

 

コネクト という言葉に 吹き出しそうになったが まぁ的を得ていると言えば そうだ。

 

私は両親からそんな話をされたことがない。

家族でテレビを見ている最中 ベットシーンが出てきたら かなり気まずくなり 父が

「学校どないや」

と声を裏返しながら 誤魔化していた。

 

嘘をついても仕方ないし 

「そうやで」

と答えると

 

「キャーキャー」

と パー子さんのようなはしゃぎっぷり。

 

「女の子は特に 身体を大事にしないとあかんよ」的な話も付け加えた。

 

夫にも 一応

「長女、もう わかってるで」

と伝えた。

 

夫は 私よりも「性」のことは きちんと子供達に 伝えたい人なので 神妙な面持ちで

「わかった」

と頷いた。

 

それからすぐ  長女の部屋で 2時間くらい 生命誕生についての講義があった模様。(長いな、、2時間って)

 

どこ国も今は 安全 ってことはないが 性のことは 自分も相手も大切にする意味として 大切なこと、

この2年以上続く コロコロ騒動では 全く意見が合わないが きちんと娘と話をしてくれることには感謝したい。

 

近い将来 ボーイフレンドもできるであろう。

どんな坊ちゃんをつれてくるのか 母は楽しみで仕方ない。

 

「マー君とおかん」のように 長女の部屋で 洗濯物をたたみ ヤングの会話に入ろうとする 鬱陶しい母になる可能性大。

 

 

 

スイッチが入る時

長女は、幼稚園の頃からバイオリンを習っている。

あの頃は ドラえもんに はまっていたので しずかちゃんに憧れを抱いていた模様。

 

私は ど田舎で育ったし そんなハイカラな習い事はまずなかった、村では そろばんが流行していた。

 

本人自ら 意欲を示していたので 若干淡い期待も抱いて スタート、

 

しかし 彼女が憧れていたのは 

「バイオリンを弾く姿」

であり

「毎日 コツコツ練習する」地道な作業ではなかった。

 

この7年、叱咤激励し なんとか続けて頂いた。

別に バイオリニストになってほしい、も音大に行けとも思わない。

ただ 辛くとも継続することで 困難を乗り越えた暁には 光が見えてくるんだよ とわかってほしかった。

 

これも賛否両論、子供の性質によっても 異なるだろうし 正解のない修行。

 

ずっと指導して頂いた先生が なんと他州に引っ越しされることが発覚。

長女の気質を理解してくださり、スキルを磨くより 音楽って楽しいんだよ

に重点を置き それこそ 難関な曲はしなかったが ジブリや ディズニーなど 興味がある楽曲を選んでくださった 大変素晴らしい先生だった。

 

長女も 先生を慕っていたので 最後の日が近づくにつれ 涙を流すことが多くなった。

 

今秋 中学に上がるし きっと夢中になれることも出てくるだろうから もうバイオリンは 先生が変わると同時に 卒業かしら、と 考えていた母。

 

「よく7年頑張ったね どうするかは自分で決めなさい」

と選択肢を提案すると

 

「私 続ける、先生にずっとバイオリン頑張るって約束した。また会える日がきたら 上手くなったね と言ってもらいたい」

と 初めて意欲を示した。

 

 何かが 彼女の中で弾けた。

それからは 今までの倍以上 練習している。

 

親の欲目、、欲耳かもしれないが 心なしか 「音」が変わった気がする。

 

いつまでこの情熱が 続くかわからないが 口出しせず 見守りたい。

人生は 出会いと別れの繰り返し、

切ない経験ではあったが また一つ大人の階段を登り始めた。