犬と猫と三姉妹 -145ページ目

梅干しと思い出ぽろぽろ

いよいよ三日間干し期間に突入した。

 

時計の秒針音だけ聞き 一枚一枚 紫蘇を広げていると 昔 遊びに行った祖母宅の記憶が蘇る。

普段どころか ここ何十年も思い出さなかった。

 

そうそう、祖母、叔母と一緒に 収穫した野菜をザルに並べたり 玉ねぎを吊るしたり 

父が忙しかったため 家族旅行をしたことはないが お正月は祖母宅へ泊まり 従兄弟たちとたくさん遊んだなぁ、大晦日はお年玉のことを考え 楽しみだったなぁ。

結構 幸せな思い出 たくさんじゃないか、と 走馬灯のように 蘇った記憶の不思議な時間だった。

 

先人たちは 今のようにコンビニもなければ すぐネットでポチッなんて買い物できなかった、 現代人から見れば

『なんと不便な』生活だったかもしれない。

 

でも自然と共生されていた。

季節の野菜を作り 保存し 厳しい冬を越えられ  私たちに命が繋がっている。

 

やっぱり 田舎に還りたい とつくづく思う。

還暦までには、、、。

 

来年までに青梅が大量に手にはいるルートを探し当てたい。

 

もっと色々修行を積み  いつか 綿花から育て 服まで出来上がったら この上ない達成感と喜びに私は浸ること間違いない。

 

 

三姉妹の衣替えは半日仕事。

疲れを吹き飛ばしてくれる 猫娘の可愛さ。

「萌え」ってこのことか。

 

絶対猫政

動物の本能は素晴らしい。

調子が悪くなると 草を食べたり 動かず体力温存、そして時計がなくても 時間を把握している。

人間はどこで この素晴らしい機能を置いてきてしまったのだろう。

 

早起き母のアラームがなる10−15分前に 猫娘たちは 扉からするりと侵入し 私の布団に寄ってくる。

気配がするのだ。

そして アラームがなり 

「おはよう」

と猫娘たちに声をかけ ご飯の奉仕 トイレの掃除 朝のルーティーンが始める。

 

週末は 平日起床時間 プラス30分多めに寝ることが 密かな私の楽しみの一つ。

 

いつもと同じ時間 猫娘たちは 寄ってくる。

しかし アラームが鳴らないことに 異変を感じたのか うろうろし出し 

「起きてー お腹すいたー」

とにゃーにゃーいいだす。

 

『すまない、、もう少しだけ寝かせて』

と心で謝罪し 寝たふりを続ける。

そのうち 猫娘たちの気配が消える。

 

『あぁ、、諦めてくれたのね、しばし 待ってておくれ』

と またウトウトしかけた時 腹部に衝撃が走る。

 

何事かと 目をさますと 一匹猫が私の腹に、もう一匹は ベットの上から 私を見下ろしていたのだ。そう、ベットからダイブしてきたのだ。

(私と子たちは布団で寝ている)

 

「奥さん、いつまで寝てるんだよ、もう起きる時間じゃないか、あまり こっちを甘く見てもらっちゃ困るよ、

もう一発 お見舞いしてやってもいいんだよ」

ともいいそうな 冷淡な4つの瞳が 母に圧力をかけてくる。

 

慌てて起き出した様子を見て 納得したのか 態度が一変、ゴロゴロと喉を鳴らし すり寄ってきたのだ。

 

この事件から私は 平日も週末も一定の時間に起床することが マストになった。

 

太郎は 『老い』を盾に 『俺は 何も知らない、猫たちが勝手にやってることだ』と 政治家並みの知らん顔を決め込んだいた。

 

夜中に何か会議があったのかもしれない。

 

いいのだ、猫娘たちの愛のある脅迫のおかげで 私は『早起きは三文の徳』を365日 感じ続けることができる。

 

今日も 従順な僕となり 奉仕させて頂く。

愛したもの負け。

 

 

スクールバス

地域によって条件は異なるだろうが 三姉妹の学区では1.5マイル以上 学校から距離があると 無償でスクールバスが提供される。

 

中には 底意地の悪い子が バス内で 意地悪をする、という話も よく聞く。

すぐさま注意をしてくれるドライバーさんもいれば  あまり関心がない人もいる。

 

毎年 ルートが異なるので 生徒たちの顔ぶれも変わる。

 

今まで 順調にきていたが 昨年度は 特に 長女が不満爆発だった。

元気すぎるレベルではなく 迷惑行為、誰かの悪口や アメリカでは 禁じられているなんとかワードを連発するボーイズが一緒だったらしい。

 

六年生の威厳で 長女が 

「そんなんあかんやん」

と言おうとも ドライバーさんも 優しすぎるのか 注意しても効果なし。

 

ある日 長女が ご立腹で帰宅。

「もう辛抱たまらん うるさすぎる、ドライバーさんが注意しても効果なし。校長にチクる」

と 学校から支給されている電子機器で 校長に直談判メールを送り出した。

英語の弱い母に頼ることなし。

 

私の時代では考えられない事態だ。

しかし いいことだとも思う。

先生を尊敬する気持ちは大切だが フランクに伝えることができるって素敵。

 

翌日 校長自ら バスに乗り込まれ 注意して下さったよう。

 

長女は

「このちくり魔」

と嫌味を言われたらしいが

「校長を味方につけた私の勝ちやわ」

とやけに余裕だった。恐るべし。

 

長女は飄々としているが 『私結構イケてる』の謎の自信があるので ある意味羨ましい。

 

次女は 以前 ヒソヒソ話をされていただけで 涙いっぱい溜めて帰ってきた。

 

『我が娘命』 の夫(過保護)は その話を聞いて 翌日 バスドライバーさんに

「うちの娘が辛い目にあった、意地悪な子とは席を離して欲しい」

と こちらも直談判に行っていた、、。

すごいな、、。

 

今年度からは 長女は中学生、バス内で 庇ってくれる姉はもういない。

次女の成長が楽しみだ。

 

3歳違いの三姉妹、昨年は 最初で最後の『同じスクールバスでの通学』だった。

揃ってバスに乗り込む、帰ってくる姿は なんだか感慨深かった。

 

将来 老婆になっても スクールバスを見かけた時 必ず思い出すに違いない、『奇跡の一年』を。

 

雪に興味津々。