森見登美彦作品。平成18年に初版が発行されたと言うことは2006年。四畳半神話体系の原点の作品。
好きだった表現は
「遠い昔、私と言う男が誰からも愛されるふわふわした可愛いものであった頃」
「自分探しといっても、探さないと見つからないようなものは大したものではない。」
「精神が位置エネルギーを持つとしたら落下する時はエネルギーを放出するはずだ」
→つまり気分が”落ちる”ときは位置エネルギーが減るのだから、(力学の観点から)運動エネルギーが発生するべきであるのに、現実ではそうではないと言う面白い表現
他、知らなかった語彙
・簀巻き(すまき)=すだれで巻くこと、巻いて川にながす江戸時代の処刑法
・睥睨(へいげい)=威圧するように周囲を見渡すこと
・屹立(きつりつ)=山が堂々とそびえ立つ様。転じて、人がじっと動かずにいること。
・巨躯(きょく)=巨体
・膂力(りょりょく)=腕力
ex: 人間の値打ちは膂力のみならず、言動にも現れる。
・没我(ぼつが)=物事に打ち込んで、自己を意識しなくなること
ex: 夢を叶えるには、没我の境に自身を置くことが必要なのだ。
・つつがなく(恙なく)=問題なく、無事に
ex: 寒い季節となりましたが、恙なくお過ごしでしょうか
・緞帳(どんちょう)=舞台で使われる、公演の開始と終了に舞台を覆う幕のこと
ex: 雲の緞帳の向こうではもう事件が起きているのかもしれない。