愛の貧乏脱出大作戦
ふと、思い出すテレビ番組というものがある。
今は放送終了していて観れないんだけど、放送当時はそこそこ熱心に見ていたなあというものが。
「お笑いまんが道場」辺りは数ヶ月に一回くらいで思い出す。
「内Ｐ］だと半年に一回くらい。
「たわわのターザン」だと一年に一回くらい。
「ソリトンサイドB」だと二年に一回くらい。
でも５・６年ぶりに、ふと思い出した番組があった。
1998年から2002年まで、テレビ東京で放映された「愛の貧乏脱出大作戦」という、みのもんた氏が司会の番組を。ミッションインポッシブルのBGMがテーマ曲になっていた、あれですよ。
一般参加型の番組だが、既に個人飲食店なりを経営している店主なりがメイン。
そして彼らに共通する点は、自分のところの店が繁盛していない。
そこで番組を通して、名の通った店なりで幾ばくかの期間に修行して生まれ変わって、自分んとこの飲食店に再度お客を呼び込もうというコンセプトだったと思う。つまりは、個人飲食店の店主再開発番組だ。
自分の店では自分が一番の人たちが、師匠と呼ばれる人の店で皿洗いなどから始めたりするのだが、どうもそこでその人その人の人間性が丸見え。
ただ親から店を引き継いだ人（本来やりたかった仕事ではなかった）や、自己流の料理で今までやってきた人、とにかく人に頭を下げない人などは、本当その修行の過程中に、視聴者にも「こりゃ駄目だ」と十分思い知らせてくれるほどの駄目っ子ぶり。
夫婦で経営しているところなんか、夫婦で修行させられるんだけど、「この奥さん、性格腐ってんな」と思わせてくれたり、「こんな店主の店で誰が食べるか」なんて、人格が料理に表れるとは言い切れないけども、本当に見ている方をやきもきさせてくれたものだ。
なんとか修行を終えて習得したものは、飲食店もといサービス業としての在り方は当然として、その有名店の名物料理を一、二品覚えたぐらい。
そこからは自分の店でさあやり直せということだが・・・・
まあ何かをやり遂げた後の自信というものは強いもので、実際に生まれ変わったように精を出す店主たち。
で、この番組のいいところは、放送後数週間もしくは数ヶ月して、「抜き打ち」として番組から離れてもちゃんと真面目にお店をやっているか、みのもんた氏や師匠と呼ばれる人が店まで足を運んで確認するところだ。
「抜き打ち」と称するからには、店主たちには一切事前報告なし。
そこで見事に繁盛店に生まれ変わっている店もあれば、なんというか前のように戻ってしまっている店もある。後者の方は、みの氏も師匠もブチ切れ。そうなったら、もう本当店主の生まれ持った性格の問題だよね。もしくは元々料理作りをしていい人ではなかったか。
そう、そんな番組を久しぶりにふと思い出したわけよ。
確か、イタリアン料理店で料理に使うバジルを自分のところで栽培しているんだけど、国道か県道沿いで車がバンバン通る環境で栽培しているせいで、バジルが排気ガスを思いっ切り受けて育ったものばかり、なんて店もあったと思う。
で、飲食店なんて１０年もてばいいところ。
番組終了から６年経過していますが、その後をチェックしているサイトさんってあるんですね。
ttp://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/1703/
当然潰れている店もゴロゴロあるんですが、結構残って頑張っているお店があって嬉しい限りですわ。
料理を食べる方として、「なんじゃこりゃ！」って店に出くわさないためにも再度こういった番組を始めてもらいたいものです。
まあこういった番組に参加される方って、まだ自分で「このままじゃいけない」っていう危機感を自覚しておられる方じゃないですか？本当にやばい店は自覚すらありませんものね。
それとは、別にこれまた食べる側として、これから居酒屋なんか縮小傾向にあるだろうな。
飲酒運転の法律が厳しくなったのも関連あるけど、お酒をわざわざ飲みに行くっていう人が減少してきたのと、いろいろ物価だけが上がって、それに比例して収入が上がらないもの。
別に外で食べなくてもって意識が芽生えるのも自然だろう。
料理の味も大事だけど、付加価値として店の雰囲気、その空気っていうのもよっぽど大事だと思う。
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・猫烏丸第17回『名古屋はええよ!やっとかめ(前編』(50分52秒）
BOMB 2008年 08月号/原幹恵
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