「樹下人物図」猪口 江戸時代後期





木の下で夕涼みなのか、袖の短い服でくつろいでいます。

一日の仕事を終え、ほっとひと息ついた一瞬を切り取った図柄でしょうか。

夏の暑い一日の終わりにふさわしい絵かなと思います。


猪口の中の見込みには「五弁花紋」が手描きされ、口縁の内側には伊万里独特の連続紋が施されています。



高台は、これも伊万里焼で江戸時代後期に多用していた「蛇の目高台」になっています。






口縁部に小さなキズがありましたので、自分で金継ぎで直しました。(最近は金粉が高騰して困りますが)