「パンスターズ彗星」(C/2011  L4)


今日は各地で気温が上がり、夏のような天気でした。

見た目だけでも涼しくなるよう、久しぶりに天文ネタです。

もう10年も前になりましたが、2013年3月から4月かけて見頃になった「パンスターズ彗星」(C/2011  L4)です。

日没間もない薄明の中、はっきりとしたイメージで双眼鏡で肉眼でもみることができた彗星です。

この画像は中望遠レンズで撮影です。薄明の中、ほぼ一番星がこの彗星でした。左上にここに写っている「パンスターズ彗星」を拡大しています。

ところで、「パンスターズ」とは「Pan-STARRS, Panoramic Survey Telescope And Rapid Response System」の略称で、「全天捜索望遠鏡、即時検出装置」くらいの意味でしょうか。

今では新天体は自動捜索が当たり前で、昔のように毎日朝3時ころから望遠鏡で彗星探しをしていた頃とは隔世の感があります。

「コメットハンター」たちによる、眼視でのドラマチックな発見はなくなってしまい、たいへんさみしい思いです。

一時期は日本人による新彗星の捜索が盛んに行われ、発見者の名前を冠した彗星がたくさんあったのですが。