今の世の中はどうでしょうか
10万年前の人類が
肉食動物に襲われ 叫び 恐怖を感じるように
現代の私たちはストレスという
外的な脅威を認識すると
脳とカラダが本能的に行動するように
切り替わります
このとき脳内から
ドーパミンという物質が
分泌されます
ドーパミンは、脳に対し
「危険だから逃げなさい!戦いなさい!」と
指示をする役割がありますが
もう一方で、ドーパミンは
脳に快楽を与える物質でもあります
ですから、危険から逃げたり
不安と闘ったりするときだけでなく
これを手に入れたらHAPPYになりそうとか
面白そうだな とか 感じる時にも
ドーパミンは分泌されます
私たちはドーパミンが
大量に分泌されるような環境に
囲まれて生活しています
──ここで例示紹介──
このドーパミンは
交感神経が優位のときに分泌されます
ご存知かと思いますが
交感神経は、カラダを活動モードにする神経
副交感神経は、カラダを休息モードにする神経
そしてこの二つの神経のバランスを取ることで
私たちの体が安定します
ところが、現代の私たちは
24時間365日いつでも
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どこでもいつでも人とつながれる環境にいます
そのため
ドーパミンが分泌される時間が多くなり
身体を休める副交感神経に切り替わることが
できにくい環境におかれています
さきほど説明した
前頭前皮質のイラスト、覚えていますか?
前頭前皮質の左右でやるチカラ
やらないチカラをつかさどり
中央に望む力がありました
常にドーパミンが分泌され
常に交感神経が優位になっている状態では
脳が休息モードに切り替わりにくい状態なので
意志力をつかさどる脳の領域の機能は
消耗してしまいます
その結果、欲望や衝動をコントロールしたり
正しい意思決定をするためエネルギーを
奪ってしまうことになるのです
このようにして
私たちは意志力を
消耗してしまうのです
冒頭で挙げた事例の
Aさん、Bさん、Cさんの訴えの原因は
もしかしたらこの意志力が
消耗してしまってるせいかもしれない
そんなふうに考えることもできるのでは
と私は思っています