学習塾で働き始めた
私が最初に考えたのは
生徒の名前を覚えること
とにかく声 掛けまくる
その子の名前を憶えてなくても
「山田くん こんにちわ~」って
「ぼく、山田じゃないよ 」
「え~そうだっけ
‘山田君’って感じがするよ」
「違うよぉ~」
「じゃあ本当の名前を教えて」
そんな感じで しました
授業開始前や休憩時間は
職員室に生徒が やってきて
話しかけてくるよーに なった
授業前後は大忙し
配布物の準備をしたり
欠席や遅刻の があったり
そんな時に私は
小中学生の生徒に向かって
「ごめん 今、ムリ 」
冷たく言い放っていた
大人なんだしさ~
子ども相手にもっと余裕な
対応しなくちゃダメだよね~
こんなんじゃ嫌われるよね~
しばらくたったある日
中学生の生徒に言われた
なんかさぁ~、忙しい時は
シャッターが下りてるのが
見えるんだよね
「あ~、今、忙しいんだな」って分かる
しばらくすると
シャッター が開くのが見える
「今、話しかけて良いんだな」って思う
子供は大人をよく見てます
パンの形のキャンドル
なんと 火が消えると
あんパンやクリームパンの
中身もちゃんと見える
こっちの方が おいしそー
私も生徒に自分の中身を
見せてたんだろうな~
冷たく忙しそうにしてても
理解してもらえてたのかな~
そんなふうに思います