70代元カレに

連絡を取ろうと思ったのには

 

もう一つ、理由があった。

 

 

 

 S氏の訃報の直前、

 

しばらく

70代元カレから

連絡がなく、

 

かつ、突然、

知らない電話番号からの

連絡があった。

 

 電話には出なかったのだが。

もしものことがあったら、

 

と少し心配だった。

 

 70代元カレは以前、

(S氏も、この前の記事のTも

全て元カレだから、区別のため、

70代と付記する)

 

知人が1か月ほど、

北海道で、車で

ひとり旅したと聞いて

 

「俺もやる!ダッシュ

と奮起していたから

旅に出たのかと思って。

 

 そこで、

 

「もう、旅に

出たのですか?」

 

とLINEを送った。

 

 

 しばらくすると、

電話があった。

 

「来年や」

 

開口一番、

 

旅は来年だ、と。

 

「お前は何を

聴いとったんや!」

と、笑いながら言う。

 

 おそらく

電話でその旅の話を

聴いた時、来年、と

言っていたのだろう。

 

 他人の旅行には

あまり興味がない。

 

 でも、こういう会話に

ほっとする。

 

 S氏が亡くなったことも、

過去の終わった恋の相手から

突然連絡があったことも、

 

70代元カレと

私との間には

 

関係ない。

 

 

 元カレは、

その知人の旅の話を

もう一度、始める。

 

 

 いつもなら、

70代元カレの

何度も繰り返される話に

ややうんざりして、

話半分に聴くのだが、

 

その日は、その話も

うれしくて、

同じ話を、私も熱心に聞く。

 

 そのあと、

株式投資の話をした。

 

 70代元カレの

株式投資の話だけは

私にとって、ためになる。

 

 1時間近く話して、

元彼は、

 

「そろそろ寝よか」

 

 おや?と思う。

 

 

 彼は基本的に、

 

連絡をくれるのは、

私が彼に気があるからだ、

 

と考える人だ。

 

 

 だからサービスで

たくさんしゃべったよ、

 

という雰囲気だった。

 

 

 今日は、もしかして、

 

そうだったかもしれない。

 

(つづく)