その後、
10日ほどだったか、
70代元カレからは
音沙汰がなかった。
しかし、久々に
電話があると、
「僕、あのあとも
ずっと体調悪かったんや」
そうでしたか。
あの頑丈な元カレが
そんなに体調が悪いとは
思えなかったが、
電話の声を聴く限り、
風邪気味のような
鼻と喉に違和感が
あるような声だった。
「今も声がいつもと
違うようだから、
よほど、悪かったんですね」
「うん、でもようやく
調子が戻ってきた。
だから今度、土曜日にでも
エビフライを
作ってほしくてさ」
なるほど、
まあ私も最近、
休日に遊ぶ人がいないので(笑)
ちょうどよい。
次の土曜に
約束をして、
いつものように
長話をして
電話を切った。
しかし、数日後、
仕事中にLINEがあった
「娘が相談したいことが
あるというので、
土曜日はキャンセルで
お願いします」
ふーん。
とりあえず、
ちょっとふざけて、
拗ねたスタンプを
送っておいた。
これまでも
急にキャンセルされる理由に
息子が、というのは
よくあって、
確かに息子の家族と
食事したりしていうのだけど、
家族の方が
私より
絶対に優先順位が
高い。
当たり前なんだけど、
昔の、婚外恋愛時代を
彷彿とさせて、
ちょっと心の傷が
痛んだ。
今度は娘。
娘さんとは
確か、折り合いが
悪かったはずだ。
その娘さんが
相談とは。
ほんとかな?
と思う。
(つづく)