メールを見たら、
嫁から3時くらいから陣痛っぽいらしい。
おおお、ついに来た。

まだ弱いみたいだから、予定していたばあさんの病院送迎はできるかもしれぬ。
とりあえず朝飯。

いや、でもまてよ。

間隔がもう9分か。
まずい、もう傍にいたほうがいいかもしれぬ。
ばあさんは弟に頼み、荷物を抱えて松本へ。
木曽からじゃ2時間半かかるのだ。
予想通り警察がスピード違反取り締まってたから、慎重に運転。
でも必要以上に遅いクルマの後ろだったから、すごい迷惑でした。

ようやく、松本市内。
陣痛のときは、血糖値気にせず食べていいっていうから、飲み物と簡易食、ドーナツと31アイスクリームを購入して嫁の実家へ。
得意気に部屋に入ったものの、呆れた嫁に買いすぎだと怒られる始末。
何事もほどほどが大切ね。

ゆっくり準備してようやく病院へ。
エコーや内診もしましたが、陣痛間隔は短くなってるものの、陣痛自体が弱いため、医師の判断で帰宅の指示。
一緒にいた助産師さんは、その判断に釈然としていない様子でしたが、十分な説明を受けて、会計。

でもね、
その間に陣痛がかなり強くなってきている。
間隔は3分~4分だし、痛いときはもう立ってられない。
事務のおばちゃんが来てくれたので、再受診の手続きをして、その後、すぐ入院になりました。

17時に病室到着。
痛みでだんだん余裕なくなってるのがよくわかる。
そばで腰さするけど、焼け石に水だ。
看護師や助産師さんには嫁の呼吸法が非常に上手いといわれ、
そう言ってもらうたびに、僕が小さな安心を得ていました。

お腹に装着した、モニタリングで陣痛間隔と持続時間を計測。
程なくして陣痛室へ。
えーと、ここ、壮絶でした。
痛みで常軌を逸していまして、その様子を見る私の足と手が震えます。
ろくに食べてないから空腹感も強く、今まで経験したことない不安とストレスで、脇腹にはズキズキと鈍痛が持続。
助産師の内診で順調ですよとは言ってもらえますが、一向に進展しないこの現状。
変わってあげられない、痛みを無くすこともできない、我慢してる嫁の傍にいるだけ。
必死に腰をさすりましたが、強すぎて逆に痛みが増強。
いつまで続くのだ、これは。

しかし、永遠に続くかと思われた陣痛室でのやりとりは、破水で状況が一変。
私の震える手でナースコールを13回くらい連打しました。
20時に分娩室へ移動。

ここでは他に二件、分娩をしていました。
横から赤ちゃんの鳴き声。
うちもきっともうすぐ。
しかし、間隔がまばらな陣痛。
分娩室に来てからもう一時間。
このままだと、さっきの部屋に戻されるかもしれない。
あの壮絶な部屋に。
それは、できれば避けたい。

担当助産師の懸命な介助の末、
嫁も全力を出し、
どれくらい いきんだのだろうか、
僕ももう、よくわからなくなっていましたが、
21時12分、
私たちの子供が、誕生しました。
2998グラムの女の子。

ああ、やっぱり、
女の子でしたか。

前日まで男の子だろうと思い、嫁とも話していましたが、
陣痛が始まってからは、不思議と女の子のイメージしかできなかったのです。

でも、母子ともに無事ならどっちでもよかった。

女の子が生まれたことで、拭いきれない不安も残りましたが、
今のところ、娘の体は大丈夫だと思う。
紫色の手足でも、酸素飽和度は100%でしたし。

嫁に、心からの感謝を伝えました。
嬉しかった。
本当にありがとう。
これからは3人家族だね。
今日から冬休み。
なわけで、里帰り中の嫁のもとへやってきました。
ちょうど検診日、病院で待ち合わせて一緒に受診。
エコーを見たかぎりでは、赤ちゃんは元気そう。
少しずつ降りてきてるかな、そのうち陣痛くるかもしれない。
でもね、ホントに陣痛くるのかな?
なんか痛い気がする~って嫁が言いだすのだろうか。
想像にし難い。
このまま、3月かも。

さて、ちょうど胎児心拍モニタリングしてる時なんだけど、
院内アナウンスが鳴りまして、思いもよらないコード・ブルー発令。
外来で誰か倒れたらしい。
ストレッチャーの音や、スタッフの駆け付ける足音。
救命ナースな私は、興味津々。
僕も駆けつけようかと思いましたが、他院ででしゃばったマネは慎みました。

高度救命救急センターの入り口で写真撮って、CT室をちょっと覗き見。
ああ、新しい病院ってすごい、素晴らしい。

今日のところは、嫁を実家に預けて、一人木曽の実家へ帰省です。
今日は夜勤でして、仮眠休憩中。
一時半まで寝て、後は8時半の交替までひたすら病棟。
んながい。

現在、救命センターは、老年科病棟と間違えるほど。
軽症だけど、転んだり落ちたりするので目が離せないのです。

今日は無事、消灯時間に皆、就寝。

朝までよろしく。