4年前の記事です。
健康管理のご参考に♪
●咳が出る時、腸内細菌の働きを高めたい時、血糖値が気になる時に。
年末年始は何かしら高カロリーの食事が多かったり、寒い時期は風邪を引きやすかったり。
また季節的に根菜類が美味しいのですが、根菜類には糖分も多め。
漢方的な考え方ですと、人間も冬は活動を減らし、体内に何かと溜め込もうとする時期です。
そんな季節にオススメのお茶は「くわ茶」(マルベリー)です。
写真のは長野で購入した、安曇野の農家さんのくわ茶です。
くわ茶はその昔、鎌倉時代の栄西禅師が「喫茶養生記」に記したように、飲水病(今の糖尿病)の養生に良いとしました。
日本全国の山地に生えていて、養蚕用に畑に植えられたりしています。
果実は熟して紫黒色になれば生で食べる事ができます。
根っこは美白化粧品に欠かせないソウハクヒと呼ばれ、漢方名でもあり、利尿や緩下薬として使われます。
根っこも葉っぱもお茶として飲めますが、くわ茶として売っているのは葉っぱを乾燥させたものです。
普通に急須に入れて飲むと緑茶感覚ですね。
くわ茶の最も特徴的なのは、葉っぱに含まれるデオキシノジリマイシンが食後の血糖値上昇を抑制するため、糖尿病の予防にも使われます。
また小腸で吸収を抑制された糖分が大腸に運ばれると腸内細菌により分解、乳酸や酢酸などの有機酸を生成し、腸内細菌の環境が改善されて腸が整います。
それによりお通じがよくなったり、また血圧を下げたり、咳止めにも良いとされます。
クロロフィルやビタミン、ミネラル豊富で、肝臓の機能を高めて、身体全体を強壮し、浄血作用が期待できます。
漢方的な性質は甘味・寒性なので、冬は特にお茶が温かいうちに頂いて下さいね。
解熱にも良いので、少し熱っぽい時に熱めのくわ茶をぐびぐび。
免疫機能の向上も期待できるようです。
つい食っちゃ寝してしまいそうなお正月は…?
くわ茶を飲む回数増やしましょうか(笑)