私の「田園」の演奏のお気に入りは
 ブルーノ・ワルター指揮
 コロンビア交響楽団
です。

お気に入りと言うより、他の演奏はほとんど
聴いたことがないと言うか、聴く気にならないのです。

と言うのも、ワルターの演奏は絶妙なテンポ感や
フレーズ独特な歌い回しなどが特徴的すぎて
他の曲を聴くと違う曲のような気がしてしまうのです。

この演奏、1958年の録音でステレオですが、音は今より
当然悪いです。それにコロンビア交響楽団というのは
この録音のために特別編成したオーケストラで一流オケ
に比べると負ける面もあります。
また、当時の録音は結構アバウトで演奏のミスがそのまま
入っていたり、この演奏の場合は第1楽章で楽譜をめくっている
パラっという音がモロに録音されています。

それらのことを差し引いても一度、聴いてみる価値のある
演奏だと思います。