いよいよ私のベトナム旅も最終日

前日にダナンの空港へと向かうタクシーを予約をしておきました。

なんとなーく。早めに空港についておくには越したことがないだろうと

21時40分にダナン→ハノイの飛行機なのですが、念のため19時半前には着いておくことに。

そのため18時半にホテルを出ることにしました。

最後のホイアンを楽しみます。

お昼のチェックアウトをしてから街に繰り出して、カフェでまったりすることに。

街ブラもいいけど、カフェに沈むのもいいなあと

この日は2件ほどのカフェで沈んでおりました(笑)

2件目のカフェではベトナムティーを飲んでみた。すっきりと飲みやすくてほんのり香りがする。

このカフェで沈んでいる時。。恐怖のメールが届いたのです。

【フライトスケジュールの変更のお知らせ】という英文が届き

え、なんだこれ嫌な予感しかないぞ。。と思って開いてみると案の定、私が乗る予定だった飛行機が21:40から22:55に変更になっておりました。

なんせ荷物を預けるのでチェックインのためには十分な時間が欲しい。なのに時間が短くなった。

トランジットで飛行機が飛ぶのは1:40だったのですが、チェックインは荷物を預けるため少なくとも1時間前にはこなさないといけません。

となると0:40がタイムゾーン。

ダナンからハノイのフライトタイムは1時間かかるので今のタイミングで言うと23:55あたりに飛行機が着陸する。。

そして初日のノイバイ空港での恐怖が頭をよぎります。

入国も混んでいたし、、そして何より荷物受取にかかる時間が異常にかかった。少なくとも40分は時間を考えると、受け取れるのがストレートで考えて0:35あたり。

で、そこから国内線ターミナルから国際線ターミナルに移動する時間考えると10分はかかる。

0:45が今のままストレートにいけてたどり着けるライン。

…… 間に合わないじゃん!!!!!!!!!!

 

カフェでなんども時間を見直す。

何度見てもフライトタイムが22:55だ。何度考えても、難しい。

それに機材系でのトラブルでフライト遅れるよーの場合。

大抵さらに飛行機は遅れることがよくある。

となるとさらに遅れるとデッドラインをキレーに超えてしまう。

余裕のあるトランジットはどこへ行った。

慌てて航空会社のページに行き、フライトが早いタイムに変更できるかどうか調べてみる。

1時間早いフライトがあるけど、満席の表示。

私が乗る予定のフライトは空いているよ!とのこと。

それに乗りたいんじゃないのよ、一本前のに乗りたいの。

ううううーーーーん。どうするべきか。今の私が取れる手はない。

最後の賭けで空港に着いた時にカスタマーサービスに尋ねてみてどうにかできないか聞いてみよう。

向こうの都合でトランジットの時間が縮まっているのでこちらでどうこうできる問題じゃない。

無理だった時はもう明日のフライトに振り替えれるかどうか聞いてみてもう一日ハノイで過ごすかーと割り切り(笑)カフェのまったり時間を再開しました。

 

実際はかなり焦りましたが、今ここで取れる手は考えれたので右往左往しても仕方ないや。。と。

6時半になり、ダナンの空港へと移動。

1時間ほどかけて空港へと着きました。

着いてすぐさまカスタマーセンターへと赴き、尋ねてみる。

「すみません、ダナンからハノイその次にハノイから日本への便を今日一日で乗り継ぐ飛行機を予約していますが、ダナン発の飛行機が遅れるとのメールをいただき、トランジットの時間を考えると間に合わないと思うのですが、どうすればいいですか?もしトランジットが可能ならダブルチェックインでハノイから日本行きのチェックインもここでしたら荷物が日本へ行けるのですがそれも無理ですか?」

と尋ねると。

スタッフ:ダブルチェクインなんてサービスはない。荷物を預けなければいいじゃないですか?

「いや、荷物預けないと乗れないんですが。。重さもあるしニッパとかあるし。」

スタッフ:うーん。。。そうねえ。預けないとダメねそれ。

「一本早い飛行機は予備席などはありませんか?それに乗れたら余裕ができるかと思うんです。」

スタッフ:じゃあ、21:30にこちらに戻ってきてください。ラストコールのタイミングで席が空いていればそこに私が案内します。ただ確定はできません。なので先にチェックインは必ず済ませてください。万が一早い飛行機がない場合を加味して今の飛行機の座席は一番前になるように記載します。

「わかりました!」と返事をして急ぎチェックインを済ましに行く。

念のためチェックインの際にも早い飛行機へとサーブできるならするとの記載が画面上に反映されているかも聞いておくと

チェックインスタッフ:確かにその記載はあるけど、確実かどうかはわかりません。保証は出来かねます。

「仮に早い便になった場合、荷物はちゃんと反映されますか?それが一番問題です。」

チェックインスタッフ:反映される、、と思います!

思いますかー、あっやしいなー。。でも仕方ない。

うん、いま取れるだけの手は取った。

考えたら朝からチーズケーキしか食べてない!流石にお腹すいた!!!!と思い

最後のフォーを噛みしめました。うーん。相変わらず美味しい。

 

21:30になり、カウンターへと戻ります。

もうちょっと待って!!!!と叫ぶスタッフ。待つ私。

待つこと数分。。

スタッフ:実は、、、貴方が希望していた飛行機も遅れることになって。。貴方が乗る飛行機と同じ時間にフライトすることになりました。

「・・・・・・・は?」

スタッフ:なので、そのまま乗ってください。変わらないので。

「いや、でもトランジットぜっっっったいに間に合わない」

スタッフ:一日遅らせるのは出来ませんか?無料で振り替えます。

「・・・・できれば今日帰りたい。」

スタッフ:・・・うーん。じゃあこうしましょう。荷物ピックするのに時間がかかることを懸念されていて私たちも待っていたら時間的に無理と判断しました。なので全部機内持ち込みにしてください。重さはもう大丈夫ですから。

「待って待って待って!!!荷物一個預けてるから!!!!!」

スタッフ:なんだってーーーー!!!!ダメですよ!!!預けちゃ!!!!

「言ってないもん!預けるでしょ!!!」

スタッフ:・・・・おし、22番カウンターで待ってて。なんとかしますから。

 

と言われて兎にも角にも22番カウンターで待つことに。

15分待って!と言われて待つとスタッフが私が預けていた荷物を持ってきてくれた。

ありがとう!!!とはいうもののニッパとか入ってるんだけど?って聞いたら

大丈夫だからとにかく急いで検査受けて!と言われて荷物検査へ。

 

荷物検査をすると案の定ニッパも引っかかる。そして新調した平ヤットコもアウト。

待って、事情があって預け手荷物を仕方がないから乗せて許可を受けたのにダメなの!!??

とごねるが、ダメ!!!!と言われる。

さようなら、7年間の相棒。新しい相棒も。。。

ゴミ箱にバコン!と音を立てて捨てられたとき、本当に悲しかった。

そしてさらに検査員のお兄さんが「これはなんなんだ?」とリング棒を取り出す。

検査員:これも凶器なんじゃないのか!

「・・・・ジュエリーツールで私の仕事ではとっっっっっても大事な道具なの。それを凶器っていうの?????」

気迫に押されたのか、リング棒はOKになりました、、、が。

検査員が私の大事な大事な大事な、アクセサリー原型を入れているケースを取り出して、振ろうとした。

その瞬間。私の頭の何かが切れた。

『DO NOT TOUCH, DO NOOOOT OPEN!!!!!!!』

野犬が唸るような今まで出したことのない低ーい音程で叫んだ。

なんせ柔らかい。脆いが揃ってるワックス原型。振られたりするのも良くないし、開けて落とされたりくしゃってされたら全てが終わる。

「アクセサリー原型でものすごく柔らかいの。本当に大切なものなの。振らないで」という私。

あまりのすごい顔と(多分寄らば殺すみたいなマジギレの顔をしていたのだと思う)低い声で切れたので係員のお兄ちゃんもびくっとしてもう、いい。大丈夫だ。行ってください。と言われた(笑)

 

人間本当に怒るとき、あんな声が出るのかと後々私自身もびっくりしました(笑)

こんな声を出して怒ったのは多分。。。ないんじゃないかっていうくらいです。

 

検査も終わり、飛行機を待つも来ない。時間になっても案内されない。。

・・・・嫌な予感しかない。

搭乗口に行くとフライトタイムが23:15に案内開始。。ってことは??

え、待って、、フライトするのがその後30分後だからハノイに着くのが(飛行機が着陸するのが)

0:40じゃない?そこから国際線へと車で移動するとどうあがいたって10分はかかる。0:50に国際線に着いてチェックイン。。

ま に あ わ な い

 

・・・もうあれだ。頑張って死ぬ気で走って走って無理だったら。諦めて笑って空港で宿泊して1日ハノイで過ごそう。カフェで沈もう。

ここまで来ると人間悟りの境地を開きはじめる。

足掻けるところまでは足掻くけど、最大の努力はするけど、それ以外はもう運を持っているかどうかでしかない。

 

飛行機に乗り込んで、1番前の席で待つ。

1時間後、ハノイに到着!時間を見ると更に遅れて0:50。予想通り。99%間に合わないと思う。

降りる間際頭をよぎったのは⦅残り1%の可能性を必死に私の努力で引き寄せて可能になったら、すっっごく面白くない?⦆ってこと。

覚悟は決めた。死ぬ気で走ろう。それで無理ならハノイリターンだ!!!

降りてすぐのグランドスタッフを捕まえて間に合うかどうかを一応聞く。

グランドスタッフ:死ぬ気で走れ!タクシーを捕まえろ!!!!!

タクシーか!やばい!!!現金がない!!クレジットカードでしか乗れない!でも考えてる暇はない!

 

その後の私は人生で最速の速さで17kgの荷物を抱えて走り抜けたと思う。

きっと漫画で描くなら足がぐるぐるーー!ってなってる状態。

出口を出てすぐにタクシーを捕まえる

「クレジットカードで乗れるタクシーは私を乗せろ!!!!!チェックインまで時間がない!!!!」と叫ぶと

若いお兄ちゃんが猛ダッシュしてくる。乗れ!!!!と言ってきた。残り45分。

ただその兄ちゃんすぐのところにある車じゃなくて少し離れたところに車がある。また死ぬ気で走る。

車に乗り込んで、お兄ちゃんは私のMacbookが入ってるボストンバッグを後ろに投げる。

うおい!と思うけど、もう気にしない。とにかく走ってくれ。

「クレジットカード使えるんだよね?????」って聞くと

タクシー:大丈夫!!!!

超特急で飛ばしてくれた。残り30分時間は1:10

タクシーを降りる寸前、「クレジットカードで払う!」と私がいうと

タクシー:クレジットカード無理!!!!ATM!!!!

・・・・待ってまってまってーーーーーー!!!!大丈夫って言ったじゃん!!

「お金は払う。だから先にチェックインさせて。本当に今やばいから。着いてきて!!!」

タクシーのお兄ちゃんと共にカウンターへとダッシュする私。

 

カウンターに着くも日本のフライトの表示がない。韓国になってる。

兎に角聞いてみる「日本行き!!!乗りたい!!」

もう終わった!ここは韓国行き!聞くなら裏のカウンターへ回れ!

と言われたのでまた走って裏へと回るともう電光掲示板も表示がなくなり、一人だけいた係員が帰ろうとしたので彼女の腕を掴んで引き止める。

「ベトジェットエア!?日本へ帰りたい!!!!どうにかして!」

スタッフ:日本?もう終わったけど?・・・・待ってね。手続きできるか見るから。

もう私は息をするのもやっとヒューヒューと音を立てるばかり。

スタッフ:・・・・荷物も預けるの?もしかして

「・・・預けたい。できることなら。」とプラス事の顛末を説明する。

するとスタッフが他の男性スタッフを急遽呼んで、男性スタッフが私の荷物を抱えてダッシュする。

チケット発行!どうやらなんとか乗れるかもしれない。

後ろで控えるタクシーの兄ちゃん。そうだ支払いしなきゃ!!!!!残り20分。

「ATMどこ!!!!???すぐにお金おろすから!!!」と私がいうと

タクシー:・・・・もういいよ!行け!!餞別だ!!日本へ無事に帰れよ!

私が彼を思いっきり抱きしめてお礼を言ったのは言うまでもない。

今度もし私がハノイでそのお兄ちゃんのタクシーを見つけれたら多く払いたい。

ダッシュして出国審査へ。残り15分。

フライト時間が迫ってる!!!!というと急ぎ審査して荷物検査も超特急で終わり、27番ゲートへと猛ダッシュする。

 

・・・・ラストコール!!!!と言われる。待って!!乗る!!!!

乗れた。。。本当にギリッギリで間に合った。

もう飛行機に乗り込んだら、安堵のため息が出たのはいうまでもありません。

でもってお気に入りのエコバッグをダナンで乗った飛行機に忘れたのを思い出した。

それももういい旅の思い出だ。乗れたんだ。私は自分自身に賭けた賭けに勝った。

 

本当に最後まで99%間に合わないと思いました。残りの1%を必死にたぐり寄せました。

ダナンのグランドスタッフの対応とタクシーの兄ちゃんの対応、そしてハノイのスタッフの人に助けられて乗ることができました。感謝の念は絶えません。

 

想えば叶うんじゃない。言って行動しないと、自分で手繰り寄せないと叶わないんだなあ。。ということも痛く痛感した。

昔の私は待つことが多かったし、諦めることが多かった。

でもどうにか出来る事で諦めることがないなら、諦める必要なんてないんだって事もこの仕事を始めて学んだ気がします。

 

無事について家族と合流し、うどんを食べたら心底ホッとした。

出汁だー。。。日本食だー。。美味しいーーー

 

皆さまお騒がせいたしました。Leniaは無事です。帰国いたしました。

ベトナム旅行記はこの記事で終了します。楽しんでいただけましたでしょうか?

今月末からは場所を移し、次はアメリカ、ツーソン旅行記へと物語は代わります。

きっと珍道中になるだろうなあと確信していますが、頼りになる人と一緒だから変に安心してます(笑)

ひとまず、今日の夜はゆっくりと休みたいと思います。。。

 

Lenia