旧共産圏ではおなじみタトラトラム

 

1994年ごろのモスクワの路面電車の写真が出てきましたので、アップしてみます。

 

この年、一か月ほどロシアに滞在、うち2週間をモスクワで過ごしました。

 

1994年といえば1991年末のソビエト連邦崩壊後の影響がもろに出ていて、混乱の極みでした。

 

タクシーは存在するものの、圧倒的に「白タク」が幅を利かせていて、道端で手を挙げれば、乗用車からトラック、軍用車まで何でも止めて乗せてくれました。

 

知り合いの中には、回送中のトロリーバスを貸し切ったツワモノもいました。

 

本題のモスクワの路面電車ですが、当時モスクワでは市内の交通機関は基本的に地下鉄、地上はバスかとトリーバスですみわけができていて、市内の一部と郊外に路面電車が活躍していました。

 

珍しく市内を走るタトラトラム

 

モスクワ大学全景。スターリン建築が物々しい。

 

モスクワではモスクワ大学の寮にステイさせてもらっていたのですが、やたら目ったら広い構内で迷いまくり、建物でも迷いまくり、毎回部屋に帰るのが大変でした。

 

敷地内は野犬がやたらうろうろしているし、道路はなぜかバナナの皮がたくさん落ちているし、夜は発砲音がどこからか聞こえるし、当時のロシアは本当にカオスでした。

 

そのモスクワ大学の近くが路面電車のループ状のターミナルになっていました。トレーラーを付けた車両も数多くいました。

 

ロシアでも西の方はチェコのタトラ製トラムが数多く走っていましたが、サンクトペテルブルグやシベリアの各都市はソビエト製のトラムが多かった気がします。

 

おまけ。

 

モスクワのどこかの公園で見かけたソビエト版スペースシャトル「ブラン」。なぜこんなものがそこにあったのか?、そもそもこれは本物なのか、今でもよくわかりません。