サンチャゴ巡礼を何かのついでに計画する人というのも少ないであろう。私の場合も、決してついでというつもりはなかった。結果としてチェコ→サンチャゴ巡礼という順番になったのは一応、考えた末のこと(そもそもこの取り合わせもおかしいといえばおかしいのだが)。チェコにはもっていく参考書もあったし現地で本など買いたいものが多かったので、先にそちらを終えてから一旦荷物をまとめて日本へ送り、身軽になって巡礼へ臨もうという考えだった。
ガイドブックなどを参考に、全体の日数などを割り出していく。巡礼路はさまざまにあるのだが、今回は最も一般的なフランス人の道を、サンジャン・ピエドポーからサンチャゴ・デ・コンポステラまでとした。高度な山登り技術は必要ないとわかりひと安心、体力には自信のあるほうだが方向音痴の傾向やスペイン語に難ありというのが不安要素といえなくもない。祖母の誕生日までには帰国、と思っていたので枠組みはわりと定まっていた。全長800kmとして、一日20kmなら40日、30kmなら26日。間をとって25kmだと32日、時速4kmで1日6時間歩く計算。朝7時から2時間の休憩で15時まで、当時の私はいけるだろうと思ったのだな。実際は午後の3時間は日差しがきつくて思うようには歩けないもので、40日くらい見ておくのがよかったであろう。何にせよ、5月上旬から6月上旬、32日+予備4日の計画となった。
アクシデント(が実際に起こったこと)を考えると、祖母の誕生日を祝ってから、帰国日を決めずに自由な日程で出発してもよかったのかもしれない。6月のヨーロッパは晴れていて過ごしやすい。ただしカミーノを歩くのは6月半ばから7月にかけてとなる。きっと暑かっただろうし人ももっと増えていただろうな。5月の始めはかなり寒かったけど、6月は暑さもまだ本番でなく、アルベルゲ争奪戦も少なく、歩きやすかったのではないかな。
今度行くなら5月中旬か下旬からがいい。秋カミーノも魅力だが日没時間が気になってくるところ。