番組の冒頭は真っ暗な闇に一つ丸く結ばれて上から吊るされている縄が左右に揺れている、そこに「2009年5月裁判員制度開始」と字が大きく現われ、ナレーションの竜也くんの「死刑」という声が響き、わずかに間を置いて「人の命を奪う刑罰、その刑罰は私たち裁判員が下すことになりました」と始まります。
そして刑執行日の元刑務官の話。
それは聞くのには酷なものでした。
それから犯人が極刑にならない遺族の怒りに触れていきます
名古屋闇サイト事件で娘さんを失ったお母さん、26年前に弟さんを失ったお兄さん、15年前に集団リンチで息子さん(19歳)を失った父さんたちがが無念を訴えています。
番組では犯人に極刑が下されない遺族の怒りだけではなく、「死刑制度」の是非を投げかけています。
最後は「それを下すのはあなたです」としめくくられます。
事件を報道で見聞きし、その理不尽さに「犯人も同じ目に合っても仕方が無いだろう」と憤るのと、いざ裁判員になって刑を下すのとは大違いでしょう。
法の下とはいえ、私が人の命に関わったとしたら、その重さを心の中に一生背負ってしまうではないかと思います・・・ああ無理。
命こそ取り返しがつかないもの、世の中で取り返しがつかないものは命の他ならない。
だからこそ命には命の報復をという考えもあり、罪人の命も命という考えもあり・・
重く深く受け止めて真摯に取り組んだナレーションのお仕事だったことがよくわかりました。
さぞ心無い人たちに奪われた命に心を痛めていたことでしょう。
感情的になる訳でもなく落ち着いたナレーション的立場を心得たトーンですが、気持ちが篭められているのを感じられました。
一箇所、ちょっと芝居していますね、もちろん声だけですが。
裁判での犯人の発言を読んでいるところ。
声のトーンを更に低くして、声の色を変えています。
ナレーションをしている姿が番組ホームページで見られましたが、番組では声のみの出演でした。
テレビでも観たかったな~
有り得ないですね。