ユノ帝のお優しさに包まれて緊張が溶けたのか一層激しく泣くジェジュン女御を帝は静かに抱きしめておられた。
私はなんということをしてしまったのでしょうか。
帝の大きなお心に触れて申し訳なさで恥じ入る女御の心には 、そのお心遣いさえもがかえって辛く響いたのだ。
ああ、チャンミン様…
いつからだったのだろうか、ただ可愛い弟として愛していたはずなのに、いつの間にか御立派に成長された貴方に惹かれていた私は自分の気持ちに長く気づかないようにしてきた…ですがやはり…
ようやく通じ合った今も、帝の妻でありながら義理の息子であるチャンミン皇子との逢瀬など許されるはずも無く、頼りなく流されてしまった自分が今はただ情けなく思われた。
心を惑わせたチャンミン様への想いは全て断ち切らなければならないと強く心を決められたのだ。
チャンミン様、貴方様への思いはただひと時の夢と心の奥深く沈めて決して取り出せぬ場所に置きましょう。これから私はこの許されぬ罪を背負い一人生きていかなければいけない。それでもあの日の夢は、私の心の一番奥深く澄んだ場所に置きましょう。
