中2のときに担任だった岡田先生は数学の先生で、顔面真っ白厚塗りおばさんで、どうやったらあんな白くなるの?ってみんなが言ってるほどだった笑


なんか小言もいちいち小姑みたいに多くて、何かが起こった時にほかの先生ならわざわざ問題にもしないような、大したことないような事でもすぐ職員室に呼び出したり、学年主任にちくって大事にしたり、ちょっとした事でもすぐ家に電話をかけてくるとか、親を学校に呼びつけるような面倒くさい人で、煙たがってる人が大半だったかな。


そもそも自分が行ってた中学が、というかその周辺の学校全体がとても当時治安が悪かったのでね、これはまた別の時にでも話しましょうか笑


9月頃かなその年の合唱祭が行われる発表があって、先生が思い入れのある曲らしく、これをみんなに歌って欲しい。と言って持ってきて、みんなで聴いてそれを歌うことにに決まった。


問題はここから。

クラスの中にほら、皆もいたでしょ?支配したがる女子集団。やたらと偉そうにあれこれ指図してきて、ずっと何か嫌な空気のまま、朝早くから放課後遅くまで、部活とか他の皆の予定とかガン無視で強制練習を強行させられる日々が始まるわけ。


担任の先生も忙しいのかなんなのか、朝も放課後も一切顔を出さずに放任だから、みんな言いたいことや思いや不満があるけど言えずに、不満がじりじりと募ってたわけ。賞を取りたい気持ちはもちろんあるけれど、それとは別で支配したい女子集団の傍若無人な言動に嫌気がね。はっきりとは口に出さないけど、みんなちょいちょい突っかかるようになって、時には支配女VS男子で険悪な感じにもなったし。


あと他のクラスは教室でCDを流して合唱の練習をしてるのに、うちのクラスは学校に2つしかない音楽室が空いてるのをいい事に、勝手にずっと朝や放課後に独占して使ってて、それもまたいい事のかな?って薄々思いながらね。。


合唱祭当日!さんざんしんどい想いをしながら練習をした成果もあって見事に入賞できたのよね。それはやっぱりとても嬉しかったし、今までの嫌なことが少しは吹っ飛んだ気がした。


後日ね、総合の時間にその合唱祭はどうだったか感想を書きましょう。って紙が配られたんだけど、


ここで自分は怒られると思ったし、怒られてもいいと思ったから、嘘偽りのない本当のことを書こうと思った。


それで「合唱祭で賞を取れたことは嬉しかったけど、一部仕切りたがり女子のせいで、空気が悪くなることもあったし、練習が朝早すぎるのも放課後遅くまで残るのも、そこまで練習する意味があるのか?正直しんどかった」って怒られてもいいから書いたの。


そしたらねー放課後やっぱり呼び出されたんだよ。それは自分で分かってたし、怒られるつもりで、怒られるって分かって行ったんだよ。


そしたら先生が開口一番に「正直に書いてくれてありがとう」って言ってきたの。自分は何か悪いこと言われるだろうな、怒られるな。って思ってたからめちゃくちゃ腑抜けて、はえ?って感じになった笑


「先生ももっと顔を出せたら良かったんだけど、任せっきりでそんな風になってるって、そんな風に思ってたって知らなかった。申し訳ない。次からは気をつけるから、ありがとう。」って。


思ってもない答えが返ってきたから終始、あぁ、えぇ、いえいえ、しか言えなかったし、なんか照れくさかったけど、初めてこの先生はすごく良い先生だったんだな。って思った。


おそらく見ても流す先生だっているだろうし、自分の想像してた「何か悪くいうような、空気読まないようなことを書くな!」って怒る先生もいるだろうし、その方がよっぽど簡単なことだもの。


今ならよりわかる。自分の非を認めた上で謝ってお礼まで言うってすごく難しいことだし、何より相手は生徒だし15歳の子どもやもんね。人としてとても大事なことを、その姿をその先生に教えてもらった。


その時はそれで終わったと思ってたんだけど、次の年3年の合唱祭コンクールの時がね、別の人が担任になったけど凄かったんですよ!


全体で、朝過ぎる練習と放課後遅くまでの練習は禁止になって時間が決められたのと、部活の人は部活の方を優先することになったのと、音楽室も朝と放課後の使用が禁止になって、どのクラスも音楽の時間のみにしか音楽室での練習は出来なくなって、公平性が保たれるようになった。


あとから聞いた話、自分らのクラスが2つしかない音楽室の1つを独占してたことは他学年と他クラスも知っていて、不公平だ!って批判が出てたらしい笑当たり前だけどな笑ピアノの伴奏で練習すんのと、CDを流して練習するんじゃ話が違いすぎるって。


ここからは想像にすぎないけど、たぶん自分があれを書いたことであの後その先生の話だから、いつもの如く学年主任に報告をして、そしたら音楽室の話なんかも出たんだろうな。職員会議でもしたのかもしれないね。実際にこんなに変わったんだもん。


白塗り厚化粧ババアとか、電話大好き野郎とか、小言おばさんとか自分だけじゃなくみんな影では呼んでたんだけど、お礼を言われた後からは呼ばんとこ。と思って。


中1から中2になった瞬間に本当に急に同級生が良くも悪くも成長し始めて、皆の腹の黒さとか汚さ、様々な嫌な所を嫌と言うほど見せつけられて、周りの教師達も分かった上で何もしない。って言うことでリアルは人間不信になってた時だったから、こうして本当に素直に伝えると、ちゃんと伝わって分かってくれる人もいる。って安心した気持ちになった。


いま思えば、、、授業の始まりのチャイムが鳴り終わるまでに着席するのをクラス委員が監視する、ベル着っていう週間がたまにあったんだけど、他の先生はチャイムが鳴り終わってから教室に来るのが当たり前なんだけど、その先生はその週間の時だけはしっかり鳴り終わる前に来てて、「生徒にベル着を守れ守れって言ってるのに先生が守らないと言えないでしょ」って。誠実な人だったと思う。


いろいろ小言がうるさかったのも、いちいち家に電話してくるのも、生徒のことを何より思って考えてる先生だったからこそだったんだなって。


そんな思春期、成長期真っ只中の中学生にそれらが分かるほど聞き分けのいい生徒なんで居ないからね。。悪い先生もいたけど、良い先生もいたってことに、その当時は素直に気づきにくいものでね。。


自分も大人になってからあの時のことがやっと分かったり、当時の先生から学んだ姿勢を今も覚えて大事にしてるってこともあるから、改めて感謝です。


皆さんにも先生から学んだことや、いい話はありますか?