結婚してお盆の風習には、面食らうことばかりでした。
今でも、ずっと謎だった禊萩(みそはぎ)。
お盆の精霊棚に、お盆用の鉢に蓮を敷いた上にきゅうりやナスを細かく切って乗せます。
そこに、水を張った別の鉢から、禊萩(みそはぎ)と樒(しきみ)を縛った束で、水をかけます。
何の儀式?
夫に聞いても子どもの時からしてるので、わからないというので、それ以上聞きませんでした。
禊萩は本来は庭に植える物ではないらしいですが、
枯れて困ったことがあるので、あるとき義父が井戸の周りに植えました。
水涸れすると、すぐ枯れると聞いているので、水やりを欠かしません。
よく見ると、田んぼの隅に植えているお家もあります。
ずっとお盆に必要な植物という認識でしたが、
先日禊萩は大変効能がある植物だと知りました。
喉の渇きを止めたり、下痢止め、止血、むくみを取るなどこの季節に必要な効能があるそうです。
お盆に用いられるのは、お盆に供養する餓鬼の喉の渇きを抑える作用があるとされるからとのこと。
そんなありがたい植物とはつゆ知らず。
今年はとりわけ暑く、帰ってきたご先祖様もさぞ喉が渇くことと思います。
禊萩の水で、喉を潤いしてくださいませ。