園遊会に行けるわ!
鏡を見た瞬間思いました。
写真に映るのも自分の映った写真を見るのも大嫌いでした。
それが、どうしたことか、『今の貴女の一番綺麗な姿を残す撮影会』の募集を見た途端ボタンを押していました。
自分でも、ビックリしましたが、この選択は大きな喜びと気づきをもたらしてくれました。
とても幸せな時間でした。
堺美代子さん、青木美佐子さんのゴールデンコンビで、メイク、着付け、撮影をお願い出来るチャンスです。
しかも、場所は、以前住んでいた懐かしい京都。
生憎この日は電車のダイヤが乱れ、お約束の時間に間に合わないかも。
新大阪までどうにかたどり着き、迷うことなく新幹線で京都に向かいました。
楽しみにしていた撮影の前に、イライラしたくなかったですから。
美佐子さんのお母様の大切な着物をお借りしました。
還暦の時にお召しになったそうで、嬉しい巡り合わせです。
私も今年還暦を迎えます。
今日が1番若い日と実感する日々です
今の私の1番綺麗を撮ってもらおう!
60年生きてきた自分への労いと、これからまた進んで行くために。
実物は写真で見るよりステキで、まるで誂えたように身に沿います。
美佐子さんの着付けは、とても楽で、このまお出かけしたくなりました。
我ながらビシッと決まった着姿に、園遊会に行けるわ!と思わずつぶやいていました。
着付けをしてもらいながら美佐子さんの夢をうかがって、私もこの着物が似合う場所に立てるようになりたい。
もっと自分の思いに目を向けて、素直に外へ出して行こうと誓いました。
外見を整えるのは、メイクに限らず苦手で、ごまかすとか化けると言ったネガティブなイメージがありました。
ここ何年かで、外見を整えないのは、努力を怠っていることだと気づくようになりました。
少しずつ、トライはしてきましたが、特にメイクは楽しむにはほど遠い課題です。
今までの私なら美のカリスマ美代子さんのようなエレガントな方には、憧れつつ遠巻きに眺めているだけでしたが、心に素直になる事にしました。
綺麗になりたい。
還暦にもなって今更ですが、ここが踏ん張りどころですね。
残念なのは、美代子さんのワザを間近に見ることが出来るチャンスなのに、眼鏡を外すと何も見えずでしたが、眼鏡をかけた瞬間、
コレが私?
素直に綺麗にしてもらって、嬉しいと思いました。
メイクって楽しいのねと、生まれて初めて思いました。
撮影は、京都駅近くの町屋を借り切っての撮影で、何処をとっても絵になるロケーションです。
自分なりに設定を考えようかと思いましたが、美佐子さんが私の良いところを引き出してくださると信頼して、カメラの前に立ちました。
去年プロフィール写真を勧められて撮ったときは、カメラマンさんに申し訳ないほど、途方に暮れて、心の中は自意識との戦いでヘトヘトになったことを思うと、私も教室を初めて少なからず自信がついたのも大きいと思います。
着付け教室でご一緒の方が、楽しそうに着物を着て写真を撮ってられる様子をずっと眺めていました。
写真って本当に楽しいのね。
素直に自分を出して、それを受け入れる。
人からどう見られるかと気にする以上に、あ~だこ~だと自分に駄目だししすぎです。
私は頭でっかちで、アレコレ考えすぎで、動けなくなってしまいます。
心の声に素直に!
この撮影会で、実感しました。
できあがった写真を見ては、ニヤニヤしている自分にビックリです。
幸せな体験をありがとうございました。
見事な打ち掛けも羽織らせていただいて大奥のこわ~いお年寄り風やら、割烹有栖川(嵐電有栖川に住んでいたので)編やら、良かったら次回見てやってください。

