もうすぐ寒くなりそうですので、今日は東インド種レモングラスを水蒸気蒸留してみました。
(本題に入る前にレモングラスについて少し説明します。)
レモングラスには、主に西インド種と東インド種があり、日本で主にハーブティーや料理に使用されているのは西インド種です。(当園でもハーブティーやしめ縄用として販売しているのは西インド種です。)
西インド種の方がレモン風味(シトラール)のスッキリとした香りでお茶として飲むのに適しています。
これに対し、東インド種はレモンの香り(シトラール)のほかにゲラニオールというローズに含まれる成分も含まれており、香りが強く香水の材料やアロマテラピーなどに使用されます。
エッセンシャルオイルにレモングラスと記載されている場合は、学名が「Cymbopogon flexuosus 」なら東インド種、「Cymbopogon citrates」なら西インド種となります。
東インド種は寒さに弱く温室外では冬越し出来ないので日本ではほとんど栽培されていません。
当園では、温室内で少し栽培しているため、冬になる前に蒸留してみました。
写真上段が東インド種、下段が西インド種です。
東インド種が葉が大きく茎が硬く竹のような節があります。
刈り取り蒸留器のざるに入れたところです。今が一番充実していて綺麗です。 香りもプンプンします。
自家製蒸留器で蒸留中です。
右側の冷却器からハーブウォーターとエッセンシャルオイルが出てきます。
下の写真の分液ロートに溜まった琥珀色の液がエッセンシャルオイルで、下の白い液体がハーブウォーターです。
3~4ミリリットルのエッセンシャルオイルと5リットルのハーブウォーターが採れました。
ローズマリーなどのハーブウォーターは透明なのですが、白いということはもう少し時間を置けば分離しエッセンシャルオイルがもっと多く採れたかもしれません。
ハーブウォーターは今夕の入浴時に洗面器に20ミリリットルほど入れて浮かべました。
こうすると風呂に入っている間中香りが漂います。
前述したように香りが複雑で強いため好き嫌いがあるかもしれません。
※ しめ縄、リース用レモングラスはご予約数が作成予定数(300束)に達しましたので、予約を締め切らせていただきました。沢山ご予約いただきありがとうございました。
熊本ハーブ園レモングラス 太田でした。