太宰治のかちかち山を読みました。
私の知っている話はこうだ。
お爺さんに捕まえられて狸汁にされそうになったタヌキ。
必死で逃げるために、お婆さんに怪我をさせ脱走。
しかし、おじいさんはその敵討ちとして、ウサギに相談。
ウサギは、タヌキを騙して火傷をさせ、その火傷に唐辛子を塗る。
挙句の果てには、泥舟に乗せて沈めて殺す。
要は、敵討ちの度合いが、一寸厳しすぎやありませんか?ってなわけですが、
太宰はこれを、タヌキが男性、ウサギを女性にみたててパロディ的に描いているんです。
女性は男性に対して、自分に惚れているの良いことに次々と悪さを企てて騙すですが、当の男性は「恋は盲目」とでも言うのか騙されているとも知らず、いや、もっと言えば「この女は自分に惚れていて困る」などと思い込む。
女性の意地悪さや底冷えする程の冷たさ、そして男性の馬鹿さ加減。
男と女の関係の本質を捉えているような気がします。
クスッと笑えもするし、ゾクッとするような気もします。
とても面白いです。
現代でも十分に笑える、イカした小説です。

