浩二は家に着くと同時に自分の部屋へと駆け込んだ。


オレはというと、親友の家とはいえ少し遠慮をして、玄関先にチョコンとたっている。
やっぱり誰も迎え入れてくれないと入りにくいじゃん

ちなみに今日は平日。
浩二以外は誰もいないようだ。
当然オレたちは学校をサボリ^^;


お邪魔しま~す ...((((ヘ_ _)ヘ カサコソカサコソ、、、

無意識にも静かに階段を上がり浩二の部屋へ入っていった。


部屋に入ると既に1冊の本をマジマジとみる浩二がいた。


話しかけていいものかと迷いつつも


どう?
なんか解った?



・・・

・・・

・・・(´~` )

・・・



あー
━━━(゚△゚)━━━!!!


∑ヾ( ̄0 ̄;ノ ビク

今日は浩二に驚かされてっぱなしです



あ、ゆたか
『加藤 葵』か?もしかして、



ん?
ん~確かそうだよ。


葵のフルネーム小学生の

頃の友達の正式な氏名ってあまり覚えてないんだよね。
名前とか、あだ名とかの呼び名でしか覚えてない。


思い出したか?


『カトちゃん』だったんだ・・・


呆然という浩二を見ながら、オレも自分の記憶を探っていくと



カトちゃん?・・・あ


そうだ、葵は昔『カトちゃん』て呼ばれていた
当時の番組やゲームで、『カトちゃんケンちゃん』てあって、加藤=カトちゃん
なんともバカらしいネーミング・・・
でも、二人の頭の中で『葵=カトちゃん』という公式がよみがえった。



・・・マジかよ



見るからにショックを隠しきれていない浩二を見ながら


まぁまぁ、気にするなって
にしても、面白いこともあるもんだなぁ
大丈夫だって




・・・・・・違うんだよ!


(@ ̄Д ̄@;) ビクッ


オレ、カトちゃんとは、小学校ずっと一緒だっただけじゃなくてさ。。。
家も近かくて、親同士も仲が良かったんだよ。
ガキの頃はよく一緒にいて・・・
フロも一緒に入ったし・・・



は?
それって、幼馴染ってやつじゃん。モロに




ああ


浩二はうつむいたままで、一応の返答を返してくる。


・・・で、お前は忘れていたと


・・・


まぁ、あの~あれだよ・・・

よくあることだよ。

それに、お前も引っ越したし、クラスも変わって5,6年ぶりだろ?

仕方ないって。

ほら、それに電話をかける口実ができたじゃん


なんだかよくわからない、慰め(?)の言葉が自然と出てしまった。
普通はこんな言葉は必要なく、時間だけが解決するのはわかっているのに。
でもね、それは普通の人の話。



・・・



・・・




・・・・・・だよね(゜ρ゜)



( °д°)釣れた?



そうだよね
よっしゃー!!
今日はピザでも取るか



( °▽°)ノ 釣れたー
さすが浩二君。扱いが楽♪
あ゛~脳みそ駄々漏れ





それにしても幼馴染を忘れるとは、ヒデェ~なぁ
お前の頭の中ってカブトムシでも住んでるんじゃないの?


悪意のない悪態が自然と口から出てきた。
浩二もそれを感じてか、


うるせー(*゚ー゚*)


と、笑顔交じりで返してきた。



正直いえばオレも葵を見たときは判らなかったんだ。
あんなに綺麗になっているなんて・・・
きっと、浩二も同じ理由じゃないかな
その気持ちはお互いに口に出すことはなかったけど、きっとそうだと思う。






その後、浩二の親が帰ってきて、サボリがばれて怒られたが、それは置いておこう。






ピザを平らげつつ、


なぁ、ゆたか (モグモグ


あん? (モグモグ


オレ今晩、カトちゃんに電話してみるよ。 (モグモグ
あのままじゃ、変質者だし正式にメシに誘ってみる。 (モグモグ




お~、そうか。 (モグモグ
いいんじゃない、それ (モグモグ





このときのオレは、心から浩二を応援していた。
電話してうまくいけばいい。葵はいいコだし。
このときは・・・



でもさ、電話するんだったら『カトちゃん』はやめとけよ。
『かとう』とか『あおい』って呼んでやんないと、あいつ怒るぞ。きっと


お、おう
そうだな、気をつけるよ。
あとさ・・・


ん?


・・・
・・・っと、いいや、なんでもないよ。


そっか?大丈夫か?


ん~、大丈夫・・・だと思う。
まぁ、秘策があるからね!
心配ご・む・よ・う





浩二の秘策( ´(ェ)`)
これほど当てにならないものはない。
過去にも経験してるけど、本当にあてにならない。

昔あった、『ミニ四駆』というモータ駆動でレーンを走らせる車玩具の大会のとき
浩二のミニ四駆はコースアウトばかりしてて、そのときも「秘策がある」っていってたんだ。
その『秘策』ってのが『タイヤにボンドを塗って走らせる』ってのだった。
当然、ミニ四区はコースアウトするし、コースをベタベタにして主催者に怒られて追い出されるし、散々・・・o(TωT )
しかも、しっかりとオレを巻き込んで一緒に退場・・・



そんな事を思い出し、一抹の不安を覚えつつ


あっそ
まぁ、がんばって


と、自分には被害ないだろうし、幼馴染って事だし大失敗はないと思って言い流した。
が、これが甘かった。



おう!
任せとけ!




どこから自信がわいてくるのか知らないけど、すごく自信満々で言い切った。



しかし、このやり取りが、後にあの混乱と事件を起こすとは想像もせずに・・・