マルチン・ブーバー

モーセの十戒
1.主が唯一の神であること
2.偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
3.神の名をみだりに唱えてはならないこと
4.安息日を守ること
5.父母を敬うこと
6.殺人をしてはいけないこと(汝、殺す無かれ)
7.姦淫をしてはいけないこと
8.盗んではいけないこと
9.偽証してはいけないこと(嘘を言ってはならない)
10.隣人の家をむさぼってはいけないこと


ヤハウエは元々イスラエルの民以外の民に十戒を与えようとしたがどこでも断られてるのです。断らなかったのがイスラエルの民だけです。出エジプトの時ヤハウエのお世話になってるからです。

神はまずエソウの子孫であるエドム人のとこへ行ったのです。
エドム人は十戒の説明を聞くと拒否した。

「汝殺すなかれ、、てありますね。こんなん守れません。
エソウに父イサクは「あなたは弟を剣で殺すであろう」って言ってるのですよ。必要とあれば殺人しますよ。それが我々部族の男の誇りなんです。」

次に神はアブラハムの甥のロトの子孫であるモアブ人のとこへ行った。
モアブ人は十戒の説明を聞いて顔をしかめた。
「他人の妻を貪るな」なんて守れませんよ。我々の先祖ロトは娘と近親相姦してるんですよ。近親相姦のみならず他人の妻を間男するのはモアブ人の伝統です。趣味を奪わんといてください」

次にアブラハムの妾ハガルの子イシマエル族に十戒との契約を持ちかけた。イシマエル人は
「汝盗むなかれ、、こんなん守れますかいな。先祖イシマエルが母ハガルと荒野に逃亡した時
天使がこういったんや。かれは野驢馬のような人となりその手はすべての人に逆らう。
不遇なイシマエル人が生きていくためには窃盗もやむをえんかったのやぞ。」


神は4番目に契約をイスラエルの民に持ちかけた。
イスラエルの民は「ええ、エジプト脱出の時お世話になってますからぜひ契約させていただきます。」
と言って承諾した。

それゆえ十戒の6番目「汝殺すなかれ」であるが
イスラエルでは建国以来、、死刑は認められていない。
唯一の例外がアドルフ・アイヒマン裁判である。
あの時は特別に彼に死刑を認める法案をイスラエル国会が可決し
それを受けてアイヒマンだけは死刑に処せられた。

それでも哲学者マルチン・ブーバーだけはは断固アイヒマン処刑に反対した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E...


死刑も戦争もない社会、平和で紛争のない社会を作ることがブーバーの悲願

だった。彼は十戒の精神を貫いたのです。