世界的ヘアスタイリスト、ヴィダル・サスーン氏が死去した。

サスーンと聞くと興奮してしまう。サスーン家ってダビデ王の時代からすでにユダヤの大貴族だった。本家がシリアにあって分家はイスラエルにあった。戦前上海の歓楽街をとりしきってたのはサスーン財閥だった。
1970年代、ガブリエル・サスーンさんという人が日本の長者番付の上位に毎年ランクされていた。神戸のモータープール王である。

5月に亡くなったサスーンシャンプーのヴィダル・サスーンさんはあのモータープル王と全然関係なくて極貧で孤児院で育ったらしい。
だけどやっぱりサスーンなんだと思う。

サスーンさんの両親はユダヤ系で、父親はギリシア・テッサロニキ出身、母親はキエフ出身の一族であった。
このテッサロニキ出身と聞くだけで私はやっぱり興奮してしまうのだ。

2人兄弟の兄として生まれた。父は女たらしで、ヴィダルが3歳の時に家を出て行った。母親は貧しさから息子たちを7年間ユダヤ系孤児院に預けた。母親は月に一度息子に面会しに来た。

14歳で学校を中退し、義父の援助を受け理容室へ見習いとして働き始めた。

彼はレイモンド・ベッソーネのサロンでの修行が現在の自分の技術の基になったという。1954年のロンドンでヘアサロンを開く。

1963年、サスーンは古典的なボブカットを元とする、新たなヘアスタイルを発表した。『サスーンカット』は、現在の理容師や美容師の基本技術となっている。

1982年、サスーンはエルサレムのヘブライ大学に、反ユダヤ主義研究のためのセンター「ヴィダルサスーン反ユダヤ主義国際研究所(SICSA)」を設立した。2003年、サスーンは大英帝国勲章を受章。

サスーンは、1967年に結婚、アメリカ合衆国に居住し、養子を含めて4人の子供を持った。1980年代までにアメリカ合衆国に移住した。娘の一人は女優になったが、2002年1月1日、薬物の過量服用によって死亡した。



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