1959年にハリウッド映画「アンネの日記」が作られた時、誰をアンネ役に選ぶかで意見が分かれなかなか決まらなかったそうである。
演技力のあるスーザン・ストラスバーグにするか
大根役者だけど可愛いミリー・パーキンスにするか。

結局ジョージ・ステイーブンス監督が強く推したミリー・パーキンスに決まった。
ミリー・パーキンスはアンネを演じるためオランダのオットーフランクのとこまでわざわざ出かけている。

アンネの実像動画を見せてもらって「アンネがよくわかりました。これで私は自信を持ってアンネを演じることができます。」と
発言したら。オットー・フランクは首を振り

「人間なんてそんなに簡単にわかるものでないよ。私は15年間アンネと一緒に暮らし娘のことをわかってるつもりでいたが、日記を読んでみてひとつもわかってなかったことを発見した。」
と答えている。

スーザン・ストラスバーグはアンネ役を逃し切歯扼腕の日々だったに違いない。
翌年イタリア映画「カポ」が作られた時、ヒロインのユダヤ娘役に決まって
この映画で捲土重来を図った。私もこの映画を見たけど迫真の名演技に思えた。

この映画のストーリーはソビボール絶滅収容所で実際起きた反乱劇である。カポにされてたユダヤ人女性が収容所の電源を切って反乱の手助けをした。
スーザンはこのカポ役を演じていた。

両親と一緒に絶滅収容所に送られた女の子が生き延びるために何でもする。
ドイツ兵に「胸を見せろ。」と命令されて胸を見せていた。
ドイツ兵は「あの娘かわいい。愛人にしたい。」と言い出し、生き延びるために愛人になった。

収容所のソ連兵が反乱の計画を練っていた時、片棒担ぐ決意をする。
電気室に入って次々と電源を切ってゆくのだった。

囚人たちは電気の途絶えた鉄条網を斧で切断して脱走した。

スーザンは狙撃されて、愛人に抱かれながら死んでいった。


1943年10月に起きたこの脱出劇では600人の囚人たちが反乱を起こし約半数が脱出に成功している。事件のあとソビボール収容所は閉鎖された。


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