浜辺の歌作詞:林   古渓
作曲:成田 為三
1.あした浜辺を さまよえば
  昔のことぞ しのばるる
  風の音よ 雲のさまよ
  よする波も かいの色も

2.夕べ浜辺を もとおれば
  むかしの人ぞ  しのばるる
  よする波よ かえす波よ
  月の色も 星の影も

3.はやちたちまち 波をふき
  あかものすそぞ 濡れひじし
  病みし我は すでに癒えて
  浜辺の真砂(まさご) まなごいまは

この歌が好きで好きで仕方なかった。夕暮れの浜辺を徘徊しながら昔の人を回想してる女性を想像した。朝の浜辺を彷徨いながら昔をしのんでる女性を連想した。

3番の歌詞はおかしな歌詞で1番2番より意味ありに思えた。ただならぬものを感じた。
4番の歌詞もあったけど意味深すぎて消されてしまった。というより3番と4番をくっつけて3番だけにしたのだそうである。

3番の意味はこうです。
  はげしい風が,波を吹き上げ
  赤い着物のすそは 濡れてしまった
  私の病気は なおってきたが
  浜辺の砂,いや,私の子どもはどうしているのだろうか

この人は浜辺を歩きながら昔の人を思い出してたのだろう。だけど女の立場で書いてる気がする。

ただならぬことが起こり、女性は孕んで子供を生んだ。気がくるって精神病院に入っていた。私の病は癒えてきたけど、、私の子供はどこに消えてしまったの?

悲しい。悲しすぎる。


私は最初この歌は柿本人麻呂のことを歌ってるのかと思っていた。

だけど今考える。
林 古渓自身のことなのだと。林 古渓は江戸時代の朱子学の大家、林羅山の子孫だそうだ。
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