教習生が求めること、指導員が求めること | れもんぶろぐ

れもんぶろぐ

高崎モータースクールの職員ブログです。
今回新しくアメブロでリニューアルしました!
高崎モータースクールでの出来事や、その他まったく関係のないことまで、自由気ままに書いています。
皆さんのメッセージやコメントも大歓迎です♡

少し前に、教習生と話をしていてこんな話がありました。

 

「SNSでバズってたこのやり方でやったらめっちゃバック駐車が上手くなった!爆  笑このやり方を教習所でも教えてほしかったです!」

 

決して我々指導員の教えを非難しているわけではなく、むしろ明るい口調でしたが、多少「どうしてこれを教えてくれないのか」というニュアンスを感じ取りました。キョロキョロ

 

(余談ですが、この時代はSNSなどで情報が非常に速く拡散されるおかげで、何かがバズると皆「あっそれ知ってる!」と共通認識のようなものができますよね…。時代に置いて行かれないようにしなきゃ驚き

 

 

話は戻りますが、つまり、「教本に載っている手法よりも難しさや煩雑さを感じることなく簡便に(言い方を変えれば短絡的に)駐車の課題をクリアできる裏技のようなものを教習所でも教えてくれればいいのに~」という話ですね。

 

私の心の中では「(我々指導員が日々教え方を研鑽していて、その駐車方法の存在を知らないとでも…?)」とか、「(それをなぜ教習で使っていないか想像できるかい…?)」などのいろいろな思いが出てきましたが、確かにその駐車方法を使えば教習生には大人気、合格できるんですよ、卒検は…。

 

卒検まではね…。

 

 

教習生の中には「頑張って練習を積んで、安全なドライバーになりたい!」という気持ちよりも「なるべく楽に早く車の免許がほしい!」、ともすればお金を払って免許を買うようなイメージの方もいるかもしれません。

 

 

これは我々が指導員資格を取得するときに習う部分でもあるのですが、どうしても我々指導員と教習生の求めるところがズレてきてしまうんですよね……。魂が抜ける

 

確かに目先の利益に飛びつくのは教習生に限らず、人間なら皆そうだと思います。自ら困難な道で修行する人は少数派でしょう。

(学生時代の私もそうでした。早く卒業だけしたいと思っていました。)

 

 

しかしこちらもお金をいただいて教習している以上「楽しかった!」だけで終わってしまうより、その後の何十年の交通安全まで保障してあげられるような技術と安全意識を身に着けて卒業していってほしいという気持ちがあります。

 

ですから!!

 

目先の利益を与えて喜ばせてあげたいとは思いつつも、将来の役に立たなそうなことはあまり教えたくないのですよ…。ネガティブ

 

多少の難易度を感じながらでも、それをクリアしてもらって(その手伝いはたくさんしますので)、卒業した後でもみなさんの身を守り続ける術を身に着けていってほしいなぁ、という気持ちです。

 

 

教習生は日々、我々に気づきを与えてくれますね。ありがたいことです。照れ

これからもいろいろコミュニケーションを取っていきたいと思います。(終)