教習ルートにある交差点でよく目に入る「交通弱者用押しボタン」について、いつも何も考えずにただ素通りしていましたが、今回はそれについて考えてみようと思います。
(教習中の話題のネタにもなりますし…)
みなさんは交通弱者用押しボタン、ご存じですか?
歩行者用押しボタンの黄色の箱と違って、真っ白な箱なのですが…。
見かけたことある!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもそれを使っているシーンを見たり、それを実際に使ったりしたことのある方はほとんどいないのではないのでしょうか?
ところで私は去年に激しい骨折をして、しばらく松葉杖や車いす生活をしておりましたが、トイレの便座の横にあるあの白い曲がった手すり、あれに本当に助けられました。
というかあれがないと便座に座ったっきり立ち上がることができませんので、必須の設備でした。
骨が治って普通に座れるようになって数か月が経ち、驚愕しました……トイレで「なんか腕に当たったな、あぁ、手すりか」と感じてしまったのです!!
自分の生活に関係のないもの、必要のないものに対して、こんなに注意を払わなくなり、視野に入ることもなくなってしまうのか…!。あんなにお世話になったのに…手すり…ごめんよ…。
ということがありまして。
普段は自分が交通弱者として街を歩かないから、このボタンに注意を払わなかったのかな、と感じたわけです。
そもそも「交通弱者」とは何か、これを知らずして話は始まりませんね。
一般には交通弱者とは交通手段に制約がある人、または交通事故の被害に遭いやすい人(子供・高齢者など)のことを指します。
交通手段に制約があるだけで問題なく横断できる人は、歩行者用ボタンを押せばいいですね。
それで話は戻りますがこのボタン、何のためについているのか、結論から話しますと、「横断できる時間(青の時間)が通常より長くなる」ということでした。
子供、高齢者、身体障碍者など、歩行に困難のある人のために、少し長めに青が点くんですね。
どれくらい長くなるのか実験してみたい欲が出てきましたが、一般交通に迷惑をかけそうなのでやめておきました。
そういえば、エレベーターの障碍者用ボタンもそうですよね。
扉が閉じるまでの時間が長かったり、優先的にエレベーターがやってきたり…。
子供のころの無知な自分は「2つ押しとけば早く来るだろう!ついでに連打すればもっと早く来そうだ!」と無邪気に考えていましたが、そのせいで本当に困っている人が迷惑を被っていた可能性があるなぁと思って後悔しています…。
知らないことは罪だなぁと思います。他にもいろいろありそうで不安になりますね…。
ということで今回は、交通弱者用押しボタンについてのお話でした。
普段の生活で視野に入っていなかったり注意を払っていない場所が他にあればまた考えてみたいと思います。ではまた!