本の「豊かな」読み方 | れもんぶろぐ

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高崎モータースクールの職員ブログです。
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本の読み方について、自分に大きな影響を与えた言葉があります。
 

 

「自分の価値観と相容れない存在と、フィクションの中で出会うとき、それは現実社会・日常生活の中で出会うときと違って、自分の利益が現実に損なわれるわけではない。そうすると、いつもと違った付き合い方、ものの見方も可能となるはず。読書はもっと豊かな可能性を持つ行為である。」

 

作品を自分の世界観に従って読んでしまう。

自分の物差しだけで物語を測ってしまう。

 

そんな読み方では理解したり共感したりできる対象は限られてしまいます。えーん

 

逆に言えば、自分の物差しで測れないような体験をして、自分をより豊かにすることができる、ということです。

 

確かに、あまりに共感できない点が多いと私も「なんなんだこの主人公は…?」と思うこともありますが、別にその登場人物と一緒の会社で働くわけでもないし不利益を被るわけでもないし、ただ「この登場人物はこういう考えで動いているんだなぁ、不思議な価値観に触れたなぁ」と思うだけでいいということでしょう。

 

そうやって本の中でいろんな価値観を知っていくことで、今度は現実社会での人との付き合い方が上手になったり、物のとらえ方が多角的になったりするんじゃないかな、と思います。

 

最近忙しくてあまり本が読めていませんが、自己を揺るがすような鮮烈な読書体験がしたいなぁと思う秋の日でした。照れ