完全にフレディが主役でした。QUEENのというか、フレディ・マーキュリーの物語。
ブレット・ラトナー監督が降板していなかったら、もっとゲイ問題について斬り込んだ内容になっていたのだろうか。しかし、史実とはいえ、おっさん同士の濃厚なラブシーンを大画面で見せられてもどうすれば良いのかという気がしないでもないので、それで良かったとは思う。
彼を演じたラミ・マレックは本物のフレディに比べると少し華奢だし、背も低いが、動きを相当研究されていて、冒頭の彼は背中しか映ってないのに、完全にオーラがフレディーそのものだった…凄い。
映画としては、正直途中までダイジェストという感じが否めず、こんなに上手くは行ってないだろう、もっと掘り下げてほしいなと思う箇所がたくさんあったが(ごめんなさい…)、もうクライマックスのLIVE AIDの場面ですべて許せました。この場面は再現度も凄まじいし(フレディが弾くピアノの、上に置いてある飲み物の並べ方と種類まで再現するとは!)、家族との確執、仲間との対立、ゲイである自分と周りとの溝、そして病魔…ありとあらゆる苦難を乗り越え、先へ進もうとするフレディの心情と映画的カタルシスに満ち溢れていて、屈指の名場面になっていたと感じた。
ブライアン・メイとロジャー・テイラーがキャスティングの段階から関わったというだけあり、役者陣のビジュアルと演技も相当本物に寄せられていて、驚愕させられた。特にブライアンとジョン・ディーコンなんて本人そのものにしか見えなかったよ…。何気にEDでチラッと出てきた本物のフレディの両親も役者陣に似ていて、そこでもビビらされた。
音楽面に関しては、流石にQUEENの楽曲がふんだんに使われていて、しかも現在のメンバーによる新規録音や修正されたものまで登場しているという事で、もう言うことなしです。RADIO GAGAやAnother One Bites the Dustはやはり名曲だったという事を再確認できたし、EDのDon't Stop Me NowとThe Show Must Go Onが連続して流れるのも泣けた。
全体的に上から目線ですみません。サントラを是非ヘビロテしたくなる作品でした。