予告編からグロいホラーを期待していたのだが、実際はやたら物分かりの良い寄生生物とやさぐれ中年男が繰り広げる、ドタバタアクションコメディーであった。
今作のヴェノム誕生にはスパイディは関わっておらず、代わりに登場するのがライフ財団。良く知らなかったのだが、原作にも登場していて、スクリームなど他のシンビオートがヴィランになるきっかけを作ったのだとか。そんな訳で、寄生生物と如何にして共生するかというストーリーになっている(余談だが、ちょっと調べたら、ヴェノムに似たヴィランが多過ぎて、もうこれ訳がわからねぇな…。)。
とはいえ、エディはかつてNYにいたというセリフが出てきたので、スパイディとの共演も有り得ない話では無いだろう。世界観的に似合ってそうな『アメイジング・スパイダーマン』のガーフィールドスパイダーマンと共演して欲しいが、今となってはもう無理か…。
今作はシンビオートがやたら食欲旺盛で、しかも強く、気の向くままに暴れ回るため、それを抑えようとするエディとのやり取りもあって、何だかヴェノムというよりはハルクに近いキャラになっている。
そして主人公がヴェノムになるまでがやたら長くて、一旦なったと思ったら、後はもうかなりスピーディーな展開になってしまう。ラスボスの所に辿り着くの、物理的な意味で早過ぎません??
エディがレストランで変人というか狂人化する所とか、ビルの天辺から降りるのにビビってエレベーター使う所とか『マスク!』のシーンとか、笑える所が色々あったのは楽しかった。
ど根性ガエル、寄生獣、死霊のはらわた2辺りのオマージュを感じたが、監督はどこまで意識していたのか…。
ぶっちゃけ期待していたのとはちょっと違ったけれど、戦闘シーンは爽快感があったし、なんだかんだで普通に面白かった。ただ、どうせならR-18指定にしてもっとグロくやって欲しかったな。
エンドロールが曲も映像もむちゃくちゃカッコ良かったのと、その後の満を持してのクレタス・キャサディ登場に震えたので、全体的な満足度は高いです。あと、強いて言うなら、ヒロインが一瞬だけ変身したシー・ヴェノムがめちゃくちゃエロかったので、もっと観たかった(おい)