transfusion | PINK OF FLAME

PINK OF FLAME

by my lemon for the sky

あの時 僕は思った
いつか
貴方の支えになりたいと

あの日 人知れず 
真っ暗な場所で
肩を震わせていた貴方

その暗闇に きっと
僕は見えていなかっただろう
だから思ったんだ

あの時 僕は誓った
必ず
貴方のその背中
抱きしめてあげたいと

あの日の 涙の意味
今も分からないままだけど
貴方は細い手のひらで
ひたすらに頬を拭ってた

あの頃 僕はただ
その姿に
何もできない自分に
強く拳握り締めた

その電話の向こう側
そこに僕がいたい

その痛みの居場所
僕がそこだよって

いつか伝えるって
その暗から救いたいって
助けられたらって
僕は僕に願ったのに




あの時 僕は知らなかった
その痛みを受け止める痛みを

誰かの傷を背負うほんとの重さを

誰かの涙を包み込むとき
その弱さと自分の弱さが
衝突することを



誰かが言ってた
人の痛みを受け止めるには
覚悟が必要なことだって

まるで輸血なんだって

君が輸血される方
そう 人の血を自分に入れたら
副作用を起こすんだって



あの時 僕は知らなかった
その意味を
どうしてそこに戸惑うのかを。





けれど 副作用のあと 気づいた


救われたかったのは僕だったのかな
助けられていたのは僕だったのかな




 僕は 輸血されていたんだ