あの時 僕は思った
いつか
貴方の支えになりたいと
あの日 人知れず
真っ暗な場所で
肩を震わせていた貴方
その暗闇に きっと
僕は見えていなかっただろう
だから思ったんだ
あの時 僕は誓った
必ず
貴方のその背中
抱きしめてあげたいと
あの日の 涙の意味
今も分からないままだけど
貴方は細い手のひらで
ひたすらに頬を拭ってた
あの頃 僕はただ
その姿に
何もできない自分に
強く拳握り締めた
その電話の向こう側
そこに僕がいたい
その痛みの居場所
僕がそこだよって
いつか伝えるって
その暗から救いたいって
助けられたらって
僕は僕に願ったのに
あの時 僕は知らなかった
その痛みを受け止める痛みを
誰かの傷を背負うほんとの重さを
誰かの涙を包み込むとき
その弱さと自分の弱さが
衝突することを
誰かが言ってた
人の痛みを受け止めるには
覚悟が必要なことだって
まるで輸血なんだって
君が輸血される方
そう 人の血を自分に入れたら
副作用を起こすんだって
あの時 僕は知らなかった
その意味を
どうしてそこに戸惑うのかを。
けれど 副作用のあと 気づいた
救われたかったのは僕だったのかな
助けられていたのは僕だったのかな
僕は 輸血されていたんだ