【作詞の世界⑸】「Royal Rhapsody」 | 大阪文学学校本科修了生・元産科ナースが書くブログ♦10/2よりブログ更新停止します

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✧落ち着いたら経過を教えてほしいという要望がありましたので、10/13記事を投稿しました。実はかなりデータ的に衰弱しており、記事のフォローをする力がありません。回復するまでAmebloを離れます。治療に専念します。メロン








💎『千一夜物語 4』マルドリュス版/ガラン版💎




マルドリュス版




ガラン版



一応バートン版です



筑摩書房の分厚い装丁の『千夜一夜物語』を購入したことがある。ベージュの表紙だった。こんな派手な表紙はなかったように思う。記憶なので分からない。色しか覚えてない。それにしても、バートン版の表紙は裸体が多い。『千一夜物語』はそんなに裸体ばかり出て来ない。何故そこばかりを強調したがるのか。見たけりゃ正統派のエロ本がある。それを見てなさい、と言いたい。『千一夜物語』は博覧強記のシェヘラザードの話術を楽しむ物語なのだ。



私は、マルドリュス版の『千一夜物語』を題材に作詞しています。


今回は第四巻の物語が題材です


元の物語

「カマラルザマーンとあらゆる月のうち最も美(うる)わしい月、ブドゥール姫との物語」






الرابسودي الملكي


「アルラプソディー・アルマルキーウ」(王族狂想曲)


英語タイトル:Royal Rhapsody




作詞 楓摩ユミ💎





塔に封じられた王子のしとねへ

鬼神が遠い国の姫を寝かせた


相思相愛になった二人が眠ると

鬼神は姫を帰した シナの端(はずれ)の国へ


目覚めると姫はいない 王子は半狂乱

大臣と見張り番を打ち据え拷問した


塔で眠っていた美しい王子と

鬼神が遥々連れて来た美しい姫よ


真相を誰も知らない

アルラプソディー・アルマルキーウ



目が覚めた姫は王子がいないので

半狂乱で剣を打ち振り回した


父王は娘が狂ったと思い

医者、占星家、魔術師、薬種屋らを召した


誰も姫を治療できず 全員処刑された

宮殿の前に首が四十個並んだ


塔で眠っていた美しい王子と

鬼神が遥々連れて来た美しい姫よ


始まりは魔族の遊戯(プレイ)

アルラプソディー・アルマルキーウ


A horse was killed for disguise

A chick was killed for disguise







📝2024/05/16第一稿、05/18第二稿&決定稿

الرابسودي الملكي「アルラプソディー・アルマルキーウ」···アラビア語で、ロイヤル・ラプソディの意。




挿絵/『千一夜物語 四巻』(岩波書店)




🌠🐫元の物語、途中まで (Wikipediaより引用)

バートン版「カマル・アル・ザマンの物語(第170夜‐第249夜)」

東洋文庫版「カマル・ウッ・ザマーンの物語(第170夜‐第249夜)」


ハーレダーンという国の国王シャハラマーンには美しい一人息子の王子カマラルザマーンがいたが、15歳になっても女性に興味が無く、結婚を拒否していた。一方、遥か遠くのエル・ブフールとエル・クスールの国王ガイウールには美しい一人娘の王女ブドゥールがいたが、男性に興味が無く、近隣の王子の求婚を断り続けていた。


ある日、ハーレダーンの国王は結婚を拒否し続けるカマラルザマーンを懲らしめるため、古い塔に閉じ込めた。その塔は古代ローマの塔で、その塔の井戸には魔王ドムリアットの娘の女鬼神(イフリータ)マイムーナが住んでいて、夜カマラルザマーンが眠った後、彼を見て美しさに感動した。そこに鬼神シャムフラシュの息子ダハナシュが現れ、カマラルザマーンよりブドゥール姫の方が美しいと言ったため、言い争いになり、ブドゥール姫を連れて来て見比べることになった。


鬼神ダナハシュが空を飛び眠っているブドゥール姫を連れて来てカマラルザマーンの隣に寝かせると、2人は同じ顔をしていて、優劣がつかなかった。そこで、魔王アブー・ハンファシュの子孫の鬼神ハシュカシュ・ベン・ファフラシュ・ベン・アトラシュに仲裁を求めたところ、片方を起こし、より相手に惚れた方を負けとすることになった。まず、カマラルザマーンを起こしたところ、寝ているブドゥール姫をたちまち好きになるが、父王シャハラマーンの計略と思い、指輪を交換したのみで一線を越えず朝まで我慢することにした。次にブドゥール姫を起こしたところ、寝ているカマラルザマーンをたちまち好きになり、処女を捧げた。勝負はカマラルザマーンの勝ちとなった。鬼神ダハナシュはブドゥール姫を寝かせガイウール王の宮殿に連れ帰った。翌朝、カマラルザマーンとブドゥール姫は、指輪と処女の血のため夢ではないと知り、それぞれの国で相手を探すが、誰も知らないため、狂人扱いされた。


引用終わり


(物語はさらに続く)




《引用元記事》





挿絵/『千一夜物語 四巻』(岩波書店)