兼題句を二つのVersionで詠む
2月21日 囀《ソフトVer》
「ドンキの前にて」
囀や八十葉照らせる街明り 知微
はじめから贅を尽くして囀れる 鷹羽狩行「狩」
囀のこぼれて水にうつりけり 鈴木花蓑
兼題句以外 霾る
霾るや豚の海に豚溺れをり 知微
次の動画を見て詠んだ。
2024/02/21 21:00 エンドオブケージ
2月22日 囀《ハードVer》
話す鳥囀る鳥へ失楽園 知微
📝資料とした動画と記事
2021/09/04 Eden Media
創世記3章
屠殺場の寒さキリスト教の鐘 加倉井秋を
子が知れる雪野の果の屠殺場 沢木欣一 「地聲 」
聖書に関係のある俳句を探していたら、〈屠殺場の寒さキリスト教の鐘〉に出会った。屠殺場のことを詠んだ私の投稿句は全て落選したので、俳句ではこの場所を詠んではいけないのだと思っていた。他に屠殺場を詠んだ句があるか探してみたら、幾つかあった。あるけど、投稿句としてはやはりだめなのかも知れない。
多くの人間が屠殺場から来た肉を食べ、屠殺場から来た羽や皮を身に付けているというのに、屠殺場を隠し続けるのは変な話だと私は思う。「屠殺場」はテレビでは「食肉処理場」と言わねばならないらしい。
見られてまずい事をする場所なんか、地上から消えてしまえばいいと思う。
2月23日 兼題「引」(無季)に「春の月」を合わせる《ハードVer》
「豊中・精神科閉鎖病棟」
聞かぬ子を引摺るナース春の月 知微
見た光景。精神科病棟勤務の看護師には簡単に実力行使に出る人が居る。豊中市の病院にも居たし、東大阪市の病院にも居たし、奈良市の病院にも居た。私には、幼い時に手を引っ張られて連れ去られそうになった恐怖の体験があるので、俳句に詠んだ看護師のような野蛮な事ができない。この看護師の蛮行に加勢しなかった為に、「私は私じゃだめだ」と文句を言われた。
image/Star Walk
兼題句以外 雷(夏の季語)
「獣医学部実習」
雷探す子牛あざ笑ふ実習生
以前聞いた話を不意に思い出して、悲しくて泣いた。朝から私はなんでこんなに泣いているのかと思い、悔しくて俳句にした。子牛が怯えて「モー」と鳴いた。それが何故おかしい? 医大を落ちて仕方無く獣医大に流れて来る奴等が相当いるらしい。こんな奴等に獣医になって欲しくない。
image/note 検索でヒットした画像。ある獣医師さんの記事の画像と思われる。が、記事内に現在この画像は無かった。
2月23日 春昼《ハードVer》
「2003年、奈良市にて」
春の昼爆撃やまぬ箱の中 知微
2月24日 兼題句以外 桃の花
お仏間で心躍るや桃一枝 知微
🍑読み方···桃一枝(ももいっし)
家ぢゆうが仏間の暗さ土用干 鷹羽狩行
舌たるう蜜豆くひぬ桃の花 芥川龍之介
2月24日 春昼《ソフトVer》
子豚と鶏追ひかけっこする春の昼 知微
(こぶたとにわとりおいかけっこするはるのひる)
「ブタ」という言葉がぞんざいな気がした。鶏を「とり」と呼ぶのも違う気がした。そこで上五を「子豚とにわとり」(8音)にした。下に証拠画像を引用する。何だったら動画もシェア〜(動画の方がわかりやすいかな?)。こういう場合、鶏が追われるのか〜、ふ〜んと思った。
2023/08/10 Kinder World
春昼や魔法瓶にも嘴ひとつ 鷹羽狩行
春の昼逃げてふり向く鼬の眼 飯田龍太
2月24日 兼題以外 蛙の目借時
幾度も消ゆる綿球目借り時 知微
2月24日 兼題「眼」(無季)に「雛」を合わせる《ソフトVer》
前に、「雛、ひよこ」は季語であるという説と、季語でないという説があるという記事を書いた。今回は簡単にまとめておく。「雛、ひよこ」を春の季語としている記事を3件シェアする。
東郷雄二のウェブサイト 2017年8月7日
季語と俳句鑑賞ノート 2016年6月29日
紀本直美の俳句と絵本ブログ 2016年3月4日
吃驚せる雛の眼(まなこ)に天井灯 知微
実際はかなりシビアな場面を見たのだが、ソフトに詠んだ。ひよこのまなこは黒い。私が知ってる限りでは、どのひよこも黒い。だから、光の映っているひよこのまなこは私には、かなりのインパクトがあった。
つかみたる雛(ひよこ)に芯のありて春 正木ゆう子「羽羽」
ひよこかな優しいなにかいる感じ 紀本直美
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