【#意外と技術が要ること、それは俳句を詠む事です】千句詠み最中212/1,000♦ただ今選内五句 | 大阪文学学校本科修了生・元産科ナースが書く【動物愛護と俳句のブログ】

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大阪文学学校本科修了生。主に、動物の俳句を記事にします。♦6/29より、エンタメ系の記事を1番目に、メイン記事(俳句はこちらにあります)を2番目に置きます。








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《冬あたたか子豚やうやく眠りけり 楓摩ユミ》/赤ちゃんは可愛い。人間の子も豚の子も。やっと生まれて来た。イジメないで〜





意外と技術が要ること

 

 

 

 

 

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俳句の技巧(レトリック) 整理・永田満徳

https://blog.goo.ne.jp/mitunori_n/e/bd7e063f451fe648711a4fbb6c619bf5 





【開始日について】

2023/11/06に、「宅配エッセイ/大阪より」という記事の投稿を開始しました。この記事の開始日から、一千句に到達するまで俳句を詠みます。


2008年〜2011年に「千句詠み」をしました。その時は詠み終えるまでに4年近くかかったと記憶しています。


《参考》

私は7歳から詩を書き始めました。詩のレトリックは中学時代までに、詩作で既に習得していました。俳句はかなり大人になってから始めましたが、俳句特有のレトリックを追加すれば良かっただけです。俳句歴は13年です。



スタート

🍋投稿句


No.1 11/6 連体止め

十一月の大阪に猫搔き消ゆる


No.2 11/6 句またがり・切れ字

優雅にも泳ぐや爆弾背負(しょ)ふイルカ🍋


No.3 1/17 擬人法

秋の雷わが身差し出す摩天楼🍋


No.4 11/7 擬人法

竜巻の眼にうまさうな秋の村🍋


No.5 11/9 句またがり・切れ字

立冬の朝や全てが鬱のなか


No.6【即興】11/10     直喩・倒置法

取りにゆく託児所の子のよな毛布


No.7 11/11 暗喩

十一月の若鶏そこらに戦死せり🍋


No.8 【即興】11/17 省略

イケメンパパのあとをちさき娘(こ)冬の朝


No.9 11/17 字余り・切れ字

冬あたたか子豚やうやく眠りけり🍋


No.10 11/19 ウ音便

楽しうてシャチ跳んでみる夏の海


No.11 11/20 字余り

十六万の鶏(とり)の魂(こん)昇る春の空🍋


No.12 11/26 倒置法

青やかなり海豚寝てをる春の海🌷


No.13 【兼題】11/28 取り合わせ

夢心地なる白の山茶花畜魂碑🍋


No.14 11/29 句またがり

高き壁黒熊(くろぐま)叫び続けをり🍋


No.15 11/29 直喩

しゃち沈む水槽の底に眠るごと


No.16 11/29 句またがり

足枷をされ無表情面梟


No.17 11/30 字余り・切れ字

実験中さへおとなしきかな白兎


No.18 11/30 暗喩・切れ字

盗賊に毟られてをる鵞鳥かな🍋 


No.19 11/30 写生

幾たびも海豚水面(みなも)を腹で打つ


No.20 12/6 小景から大景への転換《タクシーに轢かれた鳩を悼んで》

春の日の鳩のうたた寝桃源郷🌷


No.21 12/11 切れ字

孵化場の物陰にゐるひよこかな🍏


画像/Kinder World



No.22 12/12、12/13推敲 字余り・倒置法・擬音語

山羊の毛刈るメタルの櫛でシャッシャッと🍋


画像/PETA、Animal Rights Center



No.23 12/13 字余り・連体止め

要介護三の母と娘に年暮るる


No.24 12/13 字余り・助動詞「り」

荷台に仔牛母牛追へる春の道🌷保留


画像/Kinder World


No.25 12/13 字余り・切れ字

お尻にはテープ乳飲む冬の子豚かな🍋


画像/Animal Outlook


No.26 12/18 切れ字

仙境に跳び放題の兎かな🍏保留


No.27 12/26 切れ字・句またがり

寒柝やタワマンと団地の境


No.28 12/28 字余り・擬態語

右脚庇ひひょこひょこあゆむ羊の子🍋


No.29 12/28、1/4推敲 切れ字

通電や悲鳴に裂くる豚の顔


No.30 12/28 連用止め

クロコダイル反撃すれど空(くう)を噛み🍋


No.31 12/31

救急車直ぐ呼ぶ阿呆除夜の鐘 




2024年


No.32 1/3 【兼題】

即席の晦日蕎麦二つ初介護


No.33 1/3【兼題】字余り・切れ字

猿の毛の下着にも見えぬ寒さかな🍋


No.34 1/3【兼題】『俳句生活よくもわるくも』

♦人 夏井いつき氏選

実験施設コンクリ色の猿寒し🍋


No.35 1/6 切れ字

初鶏や金の日浴ぶる大集落🍋


No.36 1/8 暗喩

出荷日の夜鶏の悲鳴成人式🍋


No.37 1/16 連体止め

子海豹人やって来て殺さるゝ


No.38 1/16 字余り・助動詞「き」・切れ字

屠殺銃に崩れし牛や鍋の中


No.39 1/17 切れ字・字余り

寒月やペット行着く犬肉農場


No.40 1/18 切れ字・字余り・助動詞「る」

凍風や引摺り出さるる熊のわた


画像/Wikipedia


No.41 1/19 口語体・切れ字

母さんを探す子牛や雪月夜🍋


No.42 1/20

岡持ちに御神酒待ちする寒の鯉 《保留》


No.43 1/20 助動詞「き」

死にし豚細身になりて麺の上


No.44 1/21

女笑ふ巨体の羆玉に乗せ


No.45 1/21 助動詞「をり」

震へをりまだ戸を閉じぬ暖房車


No.46 1/22 字余り

子豚の尻しっぽの跡は血の断面


No.47 1/22 字余り・倒置法・助動詞「る」

雪白(せっぱく)の羽堆くあり殺されて


No.48 1/23 切れ字・助詞「る」

臨月やこき使はるる孕馬🍋


No.49 1/23 

飽く迄も漁と呼ぶ県イルカ猟


No.50 1/24 助動詞「たり」・切れ字

臘梅も月も失せたる新家(にひや)かな🍋


No.51 1/25 助動詞「らる」

オークション片付けらるる手負ひ馬



No.52 1/25 直喩

終焉へ飛ぶ矢の如く競走馬


No.53 1/25 切れ字

大寒や懐炉求めてゆく暗夜


No.54 1/26 助動詞「なり」

のら猫も耳で追ふなり消防車


No.55 1/27 切れ字

ずたぼろの鶏が産みけり寒卵🍋


No.56 1/28 切れ字・二重の意味

北風や修行者鴨に話し掛く


No.57 1/29 写生・助動詞「る」

吹曝に繋がるる犬雪を食ふ🍋


No.58 1/30 無季・連体止め

細く細く供血猫の鳴き立つる🐎


No.59 1/30 隠喩

低く飛ぶ二個の弾丸寒鴉🐎


No.60 1/30 無季・破調

薔薇色のハムまだ生きてをるやうな


No.61 1/31 切れ字

天竺へ通ふ井戸かな寒椿🍋


No.62 2/1 連体止め

待ち惚犬往き交ふ人は着膨るる


No.63 2/2

鶏をのせてふらここ右左


No.64 2/3 切れ字

打震ふ小犬の脚や北おろし【推敲2回】


No.65 2/4

卵屋の客に混じる子雛得むと


No.66 2/5 暗喩

突(つつ)かれて逃惑ふ玉ごめの雛🍏 


No.67 【即興】2/5 助動詞

尽く怠りし朝の春炬燵


No.68 【即興】2/5

国会中継永久(とは)に流るる冬座敷《推敲後》

国会中継主帰らぬ冬座敷《二回目推敲後》


No.69 【即興】2/5 字余り

アニマルライツセンターより吐出され春寒し


No.70 2/6

春初め二度聞返すくみもどし


No.71 【即興】2/6 季重なり・切れ字

早春の胃に氷菓子落としけり🌷


No.72 2/7

レジチェッカー冬眠よりまだ覚めぬまま


No.73 2/8 擬人法

レジ袋に南瓜の煮付け二泊せり


No.74 2/8 句跨り

オスヒヨコ何処(いづこ)に生まれても地獄


No.75 2/10

武闘派は母方の血すぢ源平桃


No.76 【即興】2/10 句跨り

バアル神崇むるバレンタインの日


No.77 2/11 句跨り

ながらスマホ突っ込む白子干売場



No.78 2/12 季重なり

シクラメン生き生きとあり春北風(はるならひ)


No.79 2/13 助動詞「つ」

荷台より逃げ来つる豚桃林🍋


No.80 2/14 無季

死地にある豚に十四の乳房あり🍋


画像/Wikipedia


No.81 2/15

仄かなる虫飛ぶわが家春きたる


No.82 2/16

石鳥居の向かふに休む孕猫


No.83 2/17 助動詞「き」

背に敷きし携帯電磁波春炬燵🌷保留


No.84 2/18 切れ字

梅東風や遠のく人を見送る子🌷


No.85 2/21 兼題・切れ字・助動詞「り」

囀や八十葉照らせる街明り🍋


No.86 2/21 切れ字

霾るや豚の海に豚溺れをり🐎


No.87 2/22 兼題

話す鳥囀る鳥へ失楽園🍋


No.88 2/23 兼題(無季)

聞かぬ子を引摺るナース春の月🍋


No.89 2/23 擬人法

雷探す子牛あざ笑ふ実習生


No.90 2/23 兼題・暗喩

春の昼爆撃やまぬ箱の中🍋


No.91 2/24 切れ字

お仏間で心躍るや桃一枝


No.92 2/24 兼題

子豚と鶏追ひかけっこする春の昼《初稿》

豚の子が鶏追ひ遊ぶ春の昼《3/1推敲》🍋


No.93 2/24

幾度も消ゆる綿球目借り時


No.94 2/24 兼題・助動詞「り」

吃驚せる雛の眼(まなこ)に天井灯🍋


No.95 2/25 兼題・切れ字

生延びてひよこ遊ぶや春時雨🍏


No.96 2/29

竜胆を四束抱いて一心寺


No.97 3/1 兼題・切れ字

焼き鏝を忘れ子牛の花見かな🍏


No.98 3/1

母牛の愛沈丁花より香りをり🍏


No.99 3/3

古着の子送り込まれて雛祭


No.100 3/3 切れ字

囃されてにげ腰の子や雛の酒


No.101 3/4 兼題

女の子おでこ縫はれてこどもの日🍋


No.102 3/4【兼題】『サンデー毎日』

♦佳作 ねじめ正一氏選

雄ひよこは左雌ひよこは右こどもの日🍋


画像/アニマルライツセンター



No.103 3/4

雷鳴や群豕(ぐんし)に混じる雌の豚🍏


No.104 3/8

括り罠帰して欲しと鹿のこゑ


No.105 3/8 兼題

武道場へ昇る長蛇ぞ青嵐🍋


No.106 3/9 兼題・切れ字

卯の花腐(くた)し母は漬け置き腐(くた)しけり🍋








誤字脱字ありましたら、すみません。






No.107〜212迄はこちらにあります



最新の選内句、6/18発表
No.141 【兼題】「サンデー俳句王」《佳作》
堀本裕樹氏選
青芒夢に来る母若がへり4/10