【軽く文学】夕べの一句No.4(月曜〜金曜、夕方以降に更新)▼9日更新▼13日最終投稿 | 大阪文学学校本科修了生・元産科ナースが書く【動物愛護と俳句のブログ】 









この記事の最後に、屠殺場へ運ばれる鶏の俳句があります。それに関連した画像として以下の画像を引用しました。2/12

画像/アニマルライツセンターの動画より
バタリーケージ内の採卵鶏

<この画像の引用元である動画>1:24


関心のある方は、動画の概要もご参考にして下さい。





去年の句ですが、かわいい句なのでご紹介します。兎年ということで✨🐇✨✨


私の街にはあまり冬の花は咲いてない。かろうじて山茶花と南天と菫は見られる。寒椿が無い。これからは水仙が咲くのだろうがここには無い。転居前の庭や近所には四季折々の花が咲いたものだ。転居後はベランダから月見ができなくなった。タワマンたちが南の空を占拠しているのだ。俳句を詠むのにハンデのある環境に移ってしまった。それでも、詠む。詠める。(23/01/05)





「夕べの一句」序文より

夕方のローカル番組を観ていて、夕方に定期便のように俳句をお届けすることができたらなあと思いました。それで、今日から平日の夕方に一句詠むことにしました。(2022.04.14)




🐇2023年⛄💗


1月5日(木)17:45

ドリル音五日の朝を砕きをり 檸檬



新年五日目の朝の8時40分頃、工事が始まった。初工事騒音だ。9時前からやってるのには、ルール破りな気がしたが、法律上大丈夫らしい。ドリル音、生理的に辛い音だよね。音がHzで聞こえるという大黒摩季さんだったら、きっと「気持ち悪いからやめて!」って言うだろうな。窓を締め切っても防げなかった。

https://kigosai.sub.jp/001/archives/15534#:~:text=%E4%B8%80%E6%9C%88%E4%BA%94%E6%97%A5%E3%80%82,%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A4%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%82%8B%E3%81%93%E3%82%8D%E3%80%82 





1月6日(金)小寒一日目 18:15


「WBC記者会見」

大谷選手の画面に釘付け寒の入り 檸檬


画像/スポニチアネックスの記事より

画面の下に出るTwitterのコメントを見ても、多くの日本国民がワクワクしているのが分かりました。記者会見場や記者会見を流しているスタジオの熱気が伝わって来ました。私はサプライズで大谷選手が登場してからは、テレビの前から動けなくなりました。WBCのスケジュールが何回か画面に出ました。必死でスケジュール帳に写しました。記者会見を見終わると、体がホカホカするな、と感じました。






1月10日(火)16:15
川尻に鯨潮ふく寒の内 檸檬

画像/朝日新聞デジタルの記事より
淀川河口付近で潮を吹くクジラ=2023年1月9日午前11時14分、大阪市内、朝日放送テレビヘリから、小川智撮影

TBS NEWS DIG 今日

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/267326?display=1







1月12日(木)16:55
膝痛(しっつう)に臥したるままや寒未明 檸檬


起きたら右膝がすごく痛かった。5分〜10分くらい、横になったままだった。足を少し動かして、少しでも楽になるようにと努力はしてみた。

3年くらい前、左右のどちらかの膝が痛くなった。一日くらい踏ん張れなくて難儀したが、気が付たら治ってた。痛み止めを飲んで治ったのか、どう治したのか覚えてない。電話相談の看護師さんに受診を勧められたので病院へは行った。レントゲン撮影をしてもらった。異常無しと言われた。

また、今日膝が痛くなり、病院に行かないといけないのかな~と思った。私は思い切って体を起こしてみた。大丈夫だったので立って歩いた。直ぐにお菓子を食べて、鎮痛剤を飲んだ。以後、全く痛くない。

今日の未明のあれはなんだったのだろう?と思う。




1月13日(金)18:00
小寒や川面に鯨(いさ)のおほむくろ 檸檬

画像/スポニチアネックスの記事より

《引用元》本日の記事



▼他のよどちゃんの死亡を報じるニュース
19:10 毎日新聞






1月17日(火)19:30
教会の結界にをり背黒鶺鴒 檸檬



いつか見たあの鳥を詠んだ。鶺鴒は秋なんだね。あの鳥の名も知らなかった。






1月18日(水)18:30
ベトナムゼリー セロリの色目哀れなり 檸檬



今日のニュースから詠んだ。ダイエットゼリーに日本では承認されていない医薬品成分が入っていたとして、ベトナム人2人が逮捕された。MBSの記者がダイエットゼリーの製造元を取材する為に、ベトナムまで行った。現地の村で起こった事がテレビで放送された。

ダイエットゼリーの包装に表示成分として、「セロリ40%」としてあったので、《冬の季語 セロリ》を使った。ほんとにセロリだか知らないが·········。無事帰国した記者のメールインタビューに対し、違法ダイエットゼリーを扱っているベトナムの女が一度目は「バカ」、二度目は「日本人はバカだ」と返して来た。ムカついた。だから、俳句に国名をしっかり入れておいた。他の、<緑色のベトナムゼリー>に関する問題記事も読んだ。それも踏まえた上で一句に仕上げた。

テレビで現地の人々の日本人記者に対する行動を見て、今後、《MADE IN VIETNAM》の商品には注意したいと思った。衣類売り場でよく見掛けるから。私は正直、ヤバイ人たちだと感じた。もちろん、あの地域の人達だけの話だ。全ベトナム人ではない。

<今日のニュース>







1月19日(木)18:30
寒の海鯨重りと落ちゆけり 檸檬


今日の午後、紀伊水道沖でよどちゃんは沈められました。





1月22日(日)14:30
初競りや子牛浴びたる視線の矢 檸檬

画像/1月14日の毎日新聞の記事より(鹿児島県さつま町で子牛の初競り)

数日前に子牛の初競りの動画(上の画像のとは違う初競りの動画です)を見ました。ずっと俳句にしようと思っていました。今日詠んだので、平日ではありませんが、こちらに投稿しました。いろいろ表現を考えたのですが、最終的に一番状況がわかり易い表現にしました。最初は初競りが美人コンテストに似てるので、一度そのように詠んでみましたが、違うな~って思い、あれこれと長いこと考えました。

「視線を浴びる」は普通にあると思いますが、「視線の矢を浴びる」は無いかなと。調べたら「視線の矢が刺さる」がありました。ある韓国ドラマ(ネタバレになるので作品名は言いません)で、一人に対して、三方向から一斉に沢山の矢が放たれるシーンがありました。あのイメージで「視線の矢を浴びている、浴びた」と詠みました。





1月23日(月)18:35 
遠火事や老婆独居の両隣り 檸檬


ご老人の一人暮らしのお家に、我が家が挟まれています。右隣りのお婆さんは80歳を超えているそうです。数年前、我が家に来て下さった警官さんが言ってました。左隣りのお婆さんは何歳くらいか分からないけど、どこから見ても立派なお婆さんです。若い私は火は出さない、と言うか、ガスコンロが電池切れで使えないので、我が家には火が無い為に火事の火元になりようが無いのです。心配がよぎったりするけど、その時はその時で対応しようと思います。年齢に関係無く、一人暮らしって、誰にも助けて貰えないので、困る事は時々あります。



もう一句詠みました。
牛頭神を崇むる日なりValentine's Day 檸檬


バレンタインデーは2月ですが、今日の夕方の報道番組で、取り上げていたので詠みました。バレンタインデーのイベントにはホントはどんな意味があるのか、私は知ったので、嫌な気分しかしない話題です。でも、敢えて詠みました。なんで嫌な気分になるか、その理由をお伝えしたいと思ったので。<Valentine's Day>のところは掟破りですが、英語の発音で読んで頂ければと思います。Eden Mediaの動画を以下にシェアします。

🎧Eden Media 4年前配信

https://youtu.be/H06baP0BEWU





1月24日(火)16:30
しんがりを梯子車馳せり冬嵐 檸檬

画像/ウェザーニューズより

今日は寒い。そして、風が強い。近畿地方では、運行をやめるという交通機関が幾つもある。午前中に出掛けた。帰宅してから、ゴムパッキンのはずれたガラス戸がガタガタとやけにうるさいと感じた。これから気温がかなり下がると言う。

我が家はエアコン無し。大きな炬燵が壊れて以来、毎年、電気行火と貼る懐炉で越冬している(鳥か(笑))。冬は寒いものだと思っているので、部屋が寒くてもあまり堪えない。ジーパンの下にタイツを穿いてもスースーする。懐炉のある腰だけがポカポカしている。今夜の大阪は氷点下まで下がるらしい。大寒だから仕方無い。

昼間、強風の中、大通りを何台もの消防車がサイレンを派手に鳴らしながら通り過ぎて行った。何台来るの? と思うくらい沢山の赤い車が来ては去り、来ては去り·········。街を歩く人達が騒ぐ消防車を目で追っていた。





1月27日(金)18:20
酷寒の借り家に行火二つかな 檸檬

画像/和のこころより

「酷寒」は「厳寒」の子季語です。


ふと、酷寒の我が家なり、と私が呟いた。俳句にしようと思った。母が生きていた頃を思い出して詠んだ。






2月3日(金)18:30 節分
水洟をかむや一曲歌ふ度 檸檬

ポケカラの再生画面より


水洟や鼻の先だけ暮れ残る 芥川龍之介
俳句の勉強を始めた頃、何人か好きな俳人さんができました。その中のお一人が芥川龍之介氏でした。「プレバト!!」で言えば、梅澤富美男さん。型を崩さない正統な詠み方をされる方。立川志らくさんは、隙あらばなんかやってやろうと、だいたい破調の俳句を提出される。私は破調が大嫌いです。五・七・五で詠まないなら、自由詩の世界へ行けよ、と思いますから。何が何でもリズムを崩したいならね。《自由律俳句》なんて、私にはなんじゃこりゃーです。何処が俳句なんだか全くわかりません。だからぁ、詩の世界へ行けよ、って思います。型を守りちゃんと詠む芥川龍之介氏の俳句が、私は好きです。

「芥川龍之介句集−夕ごころ−」


【芥川龍之介の句】

「切支丹坂を下り来る寒さ哉」
(季語:寒さ 冬)

「青蛙おのれもペンキぬりたてか」(季語:青蛙 春)

「魚の眼を箸でつつくや冴返る」
(季語:冴え返る 春)

「暖かや蕊に蠟塗る造り花」(季語:暖か 春)

「花降るや牛の額の土ぼこり」(季語:花 春 桜のこと)

「花散るや寒暖計は静なる」(季語:花 春 桜のこと)

「芥川龍之介句集−夕ごころ−」より引用



💗ちなみに私の好きな芥川龍之介の俳句はこれです🍋✨✨

初午の祠ともりぬ雨の中
(はつうまのほこらともりぬあめのなか)

季語: 初午 (はつうま)
季節: 春 (初春 : 2月)

▼芥川龍之介 (あくたがわ りゅうのすけ) (1892 〜 1927)





2月6日(月)19:05
「屠殺場」
牡丹雪最後の話し相手かな 檸檬



🎧アニマルライツセンター 2年前配信

https://youtu.be/PVHDGzS1q1w

【檻の中の動物を助けられるのは檻の外のあなたです】アニマルライツセンター
動画概要より引用/世界の人々が外出自粛を強いられています。しかし、動物たちはずっと檻の中にいます。外に出られることは一生ありません。自由は一つもありません。あなたはスマホを見てテレビを見ることができますが、動物にはやることは一つもありません。たまたま落ちたビニールゴミを突き続ける運の良い鶏がいたとしても、彼女は本当はそんなことをし...

続きです

1分58秒の動画を見ました。鶏も牛も詠みたかったけど、亡くなって安らかな顔をしている豚が印象的だったので、この少し前の景色を詠むことにしました。季語は「牡丹雪」。自分が屠殺前に鉄柵で作られた囲いに閉じ込められている感覚がしました。そこに牡丹雪が盛んに吹き込んで来るのでした。二十代の頃、大津皇子が無実の罪で処刑場に馬に乗せられてゆく、という場面を書物で視ました。あの時流れ込んで来た気持ちを思い出しました。

「牡丹雪」は「春の雪」の子季語です。






2月8日(水)19:15
春灯夕餉の豚と鶏(とり)をのけ 檸檬

note「季語・春燈」より

お弁当を買って来ました。卵巻きとウインナーと唐揚げをキレイな皿によけて、残りを頂きました。ウインナーは豚の死骸、唐揚げはブロイラーの死骸です。彼等がどのように飼育され、屠殺されるのかを見たので、私には肉は食べられません。季語は「春灯(はるともし)」か「春の宵」の二択でした。





2月9日(木)18:00
コンテナより顔出す廃鶏春の風 檸檬


屠殺場に向かう車に積まれた沢山の廃鶏を押し込めたコンテナ。そこから1羽、頸と顔を出して外の景色を見ている鶏がいた。とさかが風でなびいていた。随分前に、こんな場面を動画で見た。その動画を探したが見つからなかった。



🎧Animal Rights Centerの動画 3:36

狭くて不衛生で居心地最悪なバタリーケージに監禁されて、人間様が食べる卵を産まされる鶏。めちゃくちゃ沢山産むように品種改変されている。