昔書いたことかもしれないが。
私は人生で一度だけ、「満足した」経験がある。生きてきて良かった、と思える時間。それがあるから、今も希望をなくさずに生きているのかもしれない。
私を好きになってくれたのは、二つ下の女の子だった。
その子は、当時の親友の彼女だった。
私は最初は、好意を拒んでいた。
勿論、それはあってはいけないことだから。
別に進行していた親友と彼女の別れ話の仲裁者になったことで、彼女の気が私の方に向いたようだった。
私は、途中で全てが投げやりな気持ちになってきて、彼女の好意を受け入れてしまった。
しかし罪悪感は拭えず、親友の顔が浮かぶ中で、「もうこれきりにしよう」と言って、なかったことにしようと提案した。
なかったことにする日、せっかくこれで最後だからと、バイクで二人乗りして、一時間くらいかかる海辺の観光地までドライブした。家に戻って、そこから彼女の家までバイクで送った。
彼女といる時は、私は「生きていて良いんだ」と思えた。親友の彼女という形で出会わなければ、もう少し健全な関係性を持てたのに、と。
不思議なことに、彼女に対して性欲を抱かなかった。完全に精神的な繋がりだった。
私の人生で1番心が透き通った日は、間違いなくあの日だったと言える。
繋がり、というのかな。言葉にしてないところを共有できた感覚。
だからあれ以降も、私は心の繋がりを持てそうな人をずっと探し続けている。
もう15年も前の、今も大切で、おかしな青春。
