今までスケートを見てきて、選手の現役最後のシーズンは、そのスケーターの集大成になるようなプログラムを演じることになることが多いような気がしてました。
そして、私にとって、宮原さん最後のシーズンの「小雀に捧げる歌」と「トスカ」はまさにそんなプログラムでした。
昨シーズン、最初にSPで予定していた「リラ・アンジェリカ」を最初に見た時は、まだ振り付けたばかりだったせいか、あまりピンと来なくて、「小雀に捧げる歌」を再び演じることになった時、3年前に見た時よりも、すごく好きになりました。
そして、「トスカ」はもう2年前に初めて見た時に衝撃を受けてしまったので、持ち越すことが決まった時、本当に良かったと思いました。(コロナ禍でほとんど試合で披露する機会がなかったので)
コーチになるタイプじゃないかな、と思っていたので、現役をやめたら、もうスケートを見れなくなるかと思っていたけど、蓋を開けてみたら、たくさんのアイスショーに呼ばれて、カナダSOIのツアーの様子を見ると、充実した日々を送っていて、本当に良かったなぁと思います。
日本のSOIは大都市で複数回公演するけど、北米だと1会場1公演で各地を回る形というのが興味深いです。
アメリカSOIでツアーしているネイサンのインスタ見ていても、いろんな土地に行って楽しそう。
アイスホッケーがメジャースポーツとして根付いているから、氷を張らなくてもアイスショーができる場所がたくさんあるからだろうなぁ。
そんなカナダSOIも無事に終了。
プロになって活躍できているのも、現役時代に努力して、成績を残し続けてきて、自分にしかできないスケートを追求してきたからこそと思いました。
本当にいつ見てもすごいなぁと思うスケート技術の上に、あの表現力があったからこそ、美しい演技で魅せられるスケーターでした。
スケーターの表現力って身体の動きだけではなく、スケート技術と融合されているからこそ、人は感動するんだと思います。
北京オリンピックまでは、多回転ジャンプを競う競技みたいになっていて、自分が好きだったフィギュアスケートとは離れていくような寂しい気持ちにもなっていました。そんな時に嬉しかったのが、昨シーズンの試合中継にチラ映りしていたランビカメラ舞台裏版でした。
教え子に帯同していたGPSの試合で、試合が終わった後に知子ちゃんに遭遇しては、熱心に激励してたのがカメラに映っていました。
去年の全日本の時、ステファンが関係者席でジャンプの度に拍手して、最後はスタオベして泣いてたという話を知りました。
私は代表選考がかかっていたから、すごい緊張してフリーを見ていて、ジャンプを失敗してしまった時、あ、終わってしまったと思って、それから帰りの電車の中でずっと呆然としていました。
だから、後からこの話しを知った時、嬉しかった。
最近だと、ランビエール振付だったグノシエンヌが、すごく好きでした。
ピアノの音色に合わせて、繊細なステップで繋いでいくプログラム。動きがとてもランビエールっぽいけど、このプログラムをこんなにも忠実に美しく演じられる女子スケーターは他にいないと思いました。
CaOIの解説で「ステファン・ランビエールの振付というより命題と言っていいかもしれません」と言っていました。
また、一緒にプログラムをやる予定というのを知って楽しみです。